【選挙結果】魚津市長選挙(富山県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆魚津市長選挙(富山県)


富山県魚津市長選挙は17日投開票が行われました。
結果、新人の村椿 晃(むらつばき あきら)氏が初当選。
有権者数は35,436人。
投票者数は25,213人。
投票率は71.15%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

14002 55.53 59 男 新 村椿 晃(むらつばき あきら) 当選 
10903 43.24 54 男 新 沢崎 豊(さわざき ゆたか)

■スクラムうおづ、未来への挑戦


保守系の新人同士の一騎打ちとなった今回の魚津市長選挙。
選挙戦となったのは実に2004年以来、12年ぶりとのこと。
これだけの期間が空いたわけですから、魚津市民の関心度も高かったですね。
最近の選挙戦では珍しく、前回時よりも投票率が1.71%上がりました。

魚津市は2006年と比較すると、人口が約3,000人も減っています。
この人口減は既に深刻で、『消滅可能性都市』の危険性を伴います。
新市長となる村椿氏は、子どもを産める環境の整備に早急に取り組むことを明言。
保守分裂一騎打ち制す 新市長に聞く 魚津市の未来

「産婦人科クリニックの創設のめどがついた」ことから、早ければ2年後にも実現したい考え。
第2子からの保育料無料化や、放課後児童クラブの充実等、子育て世代を意識しています。
この村椿氏の重点施策に期待を寄せた魚津市の有権者が多かったのでしょう。

また魚津市の一部経済人からの推薦も、村椿氏の当選に弾みをつけました。
村椿氏の出馬会見には、株式会社アイザック社長の石崎由則氏らが出席。
県の要職を歴任し、市の産業振興政策を求めている経済界との思惑が村椿氏と一致した形。
それと結果的には、村椿氏にあまり”党色”がつかなかったのも良かったのかもしれません。

■自民党魚津市連の推薦を受けることができなかった沢崎氏

逆に自由民主党魚津市連の推薦を受けることができなかったのが沢崎氏。
2月6日の時点で同市連は村椿、沢崎氏の両氏を推薦しないことを決めています。
同市連は支援基準となる15組織のうち、3分の2を得なければ推薦しないという基準があり、
村椿氏の推薦組織「0」に対し、沢崎氏は「6」組織の推薦を得ていました。
それだけに村椿氏は踏ん切りがついたでしょうし、沢崎氏にとっては悔しい結果でした。
同市連の動き次第で風向きも変わったはずなだけに、同市連の動きは注目だったんです。

ただ同じ保守系同士。
選挙公約を見ても、双方共に主張されていることに大差はありません。
ですから村椿氏も「私ではない選択をした市民もいるので、多くの人々の意見を聞きながら、
合意形成を目指す」との考えを当選証書付与式で語っています。

何れにしても人口減対策は、新市長にとって急務。
市民を巻き込んだ形でのスクラムを組み、諸問題を解決に導くトライを多く決めてほしいです。