【選挙結果】阿賀野市長選挙(新潟県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆矢板市長選挙(栃木県)


新潟県阿賀野市長選挙は17日投開票が行われました。
結果、現職の田中 清善(たなか きよよし)氏が二選。
有権者数は36,444人。
投票者数は19,939人。
投票率は54.71%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

13933 69.88 65 男 現 田中 清善(たなか きよよし) 当選 
05715 28.66 58 男 元 天野 市栄(あまの いちえい)

■「継続」か「復活」か

今回の阿賀野市長選挙のキーワードは、ずばり「継続」か「復活」かです。
ある意味で分かりやすくて良いキーワードですよね。
現職の田中市政の継続か、2008年~2012年まで市長だった天野市政の復活か。
阿賀野市民の答えは田中市政の継続でした。

田中陣営には国会・県会・市会、各企業や団体から幅広い支援がつきました。
阿賀野市議会の定数は20人ですが、その内の15人が田中氏を支持。
市議会議員にこれだけ支持されれば心強いですね。
多くの支援を取り付けることができた時点で勝負あった感があります。
だから投票率も過去最低となる54.71%(-13.83%)に低迷したように思います。

■出馬する度に票数を減らしてしまった天野陣営

個人的に気になったのは、元職の天野氏の票数が減り続けていることでした。
2008年の市長選挙では14,384票を獲得して当選を果たした天野氏。
これは現職の田中氏の過去2回の得票数よりも多い獲得票数です。
それだけ8年前の市長選挙では期待の大きかった天野氏。

ところが2012年の三つ巴の選挙では現職市長だったのにも関わらず7,195票で第3位。
そして2016年の選挙では5,715票で第2位。
実に約40%も得票率が下がった計算になります。
これだけ得票率が下がった原因は何なのか・・・。
ここからは個人の見解です。

■「こんなはずではなかった4年前の市長選挙!」への疑問


田中氏は地域政党 日本新生という政党の代表です。
ブログを読んでみると以下の文字が気になりました。

「こんなはずではなかった4年前の市長選挙!」

「4年たったらすっかり寂れてしまった○○(地域名)」


なるほど。
確かにそうなのかもしれません。
でも有権者の皆さんの多くはこうも思ったのではないでしょうか?

「じゃあ田中さんの市長時代は良かったの?」って。
これが新人の候補者の言葉であればまだ分かるんです。
しかし田中氏は2008年~2012年まで現職の市長。
2012年の選挙戦では、当時新人だった天野氏との票差は3位と言えども3,140票。
ところが2016年の選挙では8,218票差に拡大。
ってことは有権者の多くは、天野市政よりも田中市政時の方が酷かったと感じているのでは?
そうでなかったら4年間で票差がこれだけ拡大することも無かったように私は思います。

あと最後に「4年間の市長実績が光って見えます。」とも書いてありました。
しかし結果は皮肉にも、市長実績が光って見えたのは天野氏の方だったという事実・・・。

ホームページに書いてあることは、決しておかしなことが書いてある訳ではありません。
ですから政策的な事よりも、違う部分に敗戦の原因があるのではないでしょうか。
次回の選挙に出馬されるのかどうかは分かりません。
分かりませんが、もし出馬されるのでしたら敗戦の原因をしっかりと分析してみては如何でしょうか。