【選挙結果】松本市長選挙(長野県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
◆松本市長選は現職の菅谷昭氏が四選を果たす

13日に投開票が行われた松本市長選は、現職の菅谷昭(すげのやあきら)氏が勝利。
選挙で当選したことにより、菅谷市政は四期目に突入です。
しかし獲得票数を見ると、過去3回の選挙と比較をしたら最も苦戦を強いられた選挙でしたね。
2012年の選挙では総得票数の約79%となる66,764票を獲得した菅谷氏。
2016年の選挙では総得票数の約56%、53,978票止まり。
実に約13,000票も減らしたことになります。
この背景にはどんな理由があったのか。
自分なりに調べてみました。

■前市長と被る多選・高齢批判

今回の松本市長選は2つの見方ができると思います。
単純に菅谷氏の市政を快く思わない人が増えたこと。
また選挙戦を戦った
臥雲義尚(がうんよしなお)氏が想像以上に手強かったこと。
私は両方の理由が当てはまると見ています。
臥雲氏は53歳、一方の菅谷氏は73歳。
任期を満了する2020年に菅谷氏は77歳になっています。
さすがに五選を目指すことはもうないでしょう。
四期目の市政を花道に勇退されることが濃厚です。

2004年の松本市長選。
当時の現職だった有賀正氏が四選を目指し出馬を表明します。
有賀氏は現職期間中、当時の長野県知事である田中康夫氏と事ある毎に衝突。
さすがに市民の不満が募り、2004年の選挙で落選。
その時の対立候補だったのが今の現職市長である菅谷氏でした。

2004年の時点では菅谷氏は61歳。
61歳であれば年齢的にも何ら問題ありません。
当時の市長であった有賀氏は、この時既に73歳でしたから今の菅谷氏と同い年。
「多選」と「高齢」が最終的にネックになって有賀氏は敗れました。
有賀氏と菅谷氏の年齢が「73歳」で被るところに選挙戦の因果を感じずにはいられません。

現職市長を追い詰めた臥雲氏。
敗れたとは言えども現職市長を相手に、約37%の得票率は善戦したと言えるでしょう。
松本市民による、市長の若返りを期待する声は今後も確実に増してくるものと思われます。
あくまで現時点での予想ですが、次の市長選に
臥雲氏が出馬するようなら最有力候補。
年齢的にも2020年は57歳。
まだまだフレッシュさをアピールするには許容範囲の年齢です。
これから4年間、しっかりと地元の声に耳を傾ければチャンスは十分。
今回の松本市長選から私はこう感じ取りました。