一通り、中を見学し終わり、また来た道を歩いて帰った。暑さのせいか体がだるい。宿の食堂で昼食を摂ろうと、食堂へ行くが誰もいなかった。人を呼ぶと中から20歳くらいの女の子が出てきて、昼食を頼めるか聞くと、大丈夫とのこと。メニューはなく、、肉＆ライスかスパゲティはどうかというので、スパゲティを頼んだ。たぶんツォイワンのことだろう。モンゴルの焼きそばみたいなやつ。
1時間近く待ってようやく運ばれてきたのはやっぱりツォイワンだった。野菜がたっぷり入っていて美味しい。時刻は午後1時15分。ゲルを眺めながら音楽を聴きゆっくりと食べた。
午後1時45分。昼食を食べ終えゲルでくつろいでいると、さっきの女の子が呼びに来た。今日は2時から乗馬の予約をしていたのだが、馬が到着したと言う。ちょっと早いな。もう少し食休みしたいんだけど。でも人を待たせるのは申し訳ない気がして外へ出た。このへん、日本人イズムを発揮してしまう。
外では遊牧民らしき男が２頭の馬を引き連れて待っていた。
サインバイノー（こんにちは）と挨拶をし、女の子から簡単な説明を受ける。「必ず左側から乗るように。モンゴルの馬は乗るのが難しいから気を付けて」と言われた。前回テレルジで乗った時はヘルメットと短いチャップス（足に付ける馬具）を貸してくれたんだけど、今回は何もない。自前の帽子のみかぶって、出発進行。
前回と違い、馬の歩くスピードはかなり速い。後で調べたら速足とか軽速足というやつじゃないかな。初心者に、これはきつい。俺、上下に揺れまくり。ジーパンが擦れて膝が痛い。乗って間もなく、わき腹が痛くなってきた。やっぱりもう少し食休みするべきだった。揺れる毎に痛むわき腹。擦れる膝。言葉の通じないモンゴル人。俺は一体何にお金を払ったのか分からなくなってきていた。