写真撮影のマナー | Nonky Talk Human

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テーマを決めたくても決められないので、てきとうなタイミングで適当な内容をだらだらと書きます

真岡鉄道、モラルのない撮り鉄に「もう来ないでください」と呼びかけ 敷地内に侵入し菜の花を踏みつけて撮影

また、撮り鉄の非常識な行動を発端として残念な出来事が起こってしまいました。
写真を趣味とするものとして、このような出来事は本当に残念だし、こういう行動をする「自称」写真愛好家には怒りすら感じます。

僕自身の写真は、ポートレート以外は基本的には「被写体や周辺景色を意図的に変化させない」で撮影しています。変えるのはポートレートの場合のモデルのポーズや表情のみ。
動植物の写真も基本的に自然のまま。時々風などで被写体が揺れたり、被写体とレンズの間に不要な植物が入り込んでしまうような場合に軽く手で押さえたりはしますが、草を抜いたり踏みつけたり…そういうことは一切しません。それが被写体に対する愛情だと思うからです。

大分前のことになりますが、有名なプロの鉄道写真家が車に剪定鋏を積んでいて「これで雑草を切って…」などと発言していた雑誌でのインタビューがあり、ネットで騒ぎになったことがありました。そのご本人からコメントが出ていましたが、僕としてはどう見ても後付けの言い訳にしか聞こえませんでした。
また、とあるプロのスポーツ写真家が、正式な取材証なしに競技場に入り込み、いかにして一般客をかき分けていい席を確保したかを自慢げに語っていた雑誌記事を読んだことがあります。

そういうプロの行為を真似して、写真撮影で心無い行為を行うアマチュアがいるのは残念でなりません。

なかには、野生動物を撮影するために何時間も何日も同じ場所で粘った、なんていうコメントを参考にしているのか、公園や動物園などの公共の施設で何時間も同じ場所を独占して動こうとしない悪質な写真家もいます。

写真撮影の際には、
・自分の所有物以外は無許可で傷つけない。許可があっても極力原型を変えない。
・写真以外のものを取らない(木花の伐採、昆虫などの採集など)
・写真のデータ(またはネガ・ポジに焼付いた画像)以外は残さない(ゴミを捨てない)
・公共の場所では同じ場所を長時間占有しない
・立ち入り禁止の場所に立ち入らない/禁止されている用具(三脚・一脚・フラッシュ等)は使わない
という原則を絶対に守ってください。

そして、特にプロの方。アマチュアの手本になる言動を心がけてください。
ときにコンテストの講評などで見かけるコメントが、曲解されると迷惑行為につながります。
・端に写りこんだ○○が邪魔 → 邪魔なものを無断で取り払ってしまう(草木の伐採等)
・もう少し近寄って(左右に寄って)撮影すべき → 立ち入り禁止区域への立ち入り
・辛抱強くシャッターチャンスを待ってみよう → 同じ場所の長時間の占有

個人的には、こういう迷惑行為をしなければいい写真が撮れない人は、大した実力のない下手くそな写真家だと思っています。