謎のレコード、続報 | Nonky Talk Human

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テーマを決めたくても決められないので、てきとうなタイミングで適当な内容をだらだらと書きます

以前の記事(→「Paul McCartney関連 謎の12インチ(LP)2枚組」)で、「今までほとんど情報がなかった」と記載していた"DISCONET VOLUME 11 PROGRAM 9"について、いくつか追加情報が得られましたので、続報を。なお、これ以降本ブログの音楽関係の記事では以下の通り用語を統一させていただきます。
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 シングル → 7インチ45rpmでA面,B面各1曲が収録されているもの
 EP → 7インチ45rpmでA面,B面のどちらかに2曲以上の曲が収録されているもの
 コンパクト → 7インチ33 1/3rpm
 10インチシングル → 10インチ45rpm
 12インチシングル → 12インチ45rpm
 LP → 12インチ33 1/3rpm

 ''で囲って単語の頭のみが大文字 → 曲名
 ""で囲って基本的に全部大文字 → アルバムタイトルまたはパッケージとしての呼称
 ''内の[] → ミックス名、バージョン名など同一曲を区別するための名称
 ''で括られていない<>で囲った文字 → 引用
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昨年12月の某有名中古レコード店のフェアに2点、ほぼ同等のものが出品されていました。その際の商品説明の記述には<(US Promo Only)>という記述がありました。やはりアメリカでプロモーション用に配布/販売されたレコードで間違いないようです。
出品されていた2点のうち1点は'Ou Est Le Soleil?[Dennis Muyet Edit]'が収録されたディスクのみと思われるもの。こちらは出品リストを見た時点ですでに<SOLD OUT>となっていたため価格の確認はできませんでした。
もう一点は前回紹介したものと同じと思われる2枚組でシールドされた状態の新品。これは\13,269というそこそこの値段がついていました。
昨年末に私がユーザー登録した某サイトでもA/B面(ディスク1の本編のみ)で\5000強、C/D面(ディスク2のボーナスディスクのみ)だと\600~\3000弱程度の値がついているようです。2枚セットかつ同梱のDJ NEWS込みが高値になる条件。さらに、未開封だと前述のように\13,000を超える値段がつくこともありうるようです。
ディスクの盤面に刻印されているマトリックス番号などから判断しても、手持ちの盤が本物であることはほぼ間違いないようです(このレコードの偽物が存在するかどうかは知りたいですね)。
私の手元の盤は2枚組、DJ NEWS付で盤の状態もかなりいいのですが開封済み。この状態で、買い取り価格で\8,000位はいってくれると嬉しいのですが(といっても今の時点で手放すつもりはないですけど)。
元々は"FLOWERS IN THE DIRT"のCDのボーナストラックとして収録されたこの曲、気が付けばイギリスで公式に発売されただけでも4通りのミックス、さらにアメリカやヨーロッパで発売された'[Instrumental Mix]'に、本盤収録のレア・ミックス。合計6つのミックス違いが作られることになりました(日本では2つのミックスのみ公式発売された)。これらのミックス違いについてはいずれ機会があればここで詳細にご紹介したいと思います。
このディスクがリリースされた1980年代中期から1990年代中期は、他のアーティストも含めて、こういった「ミックス違い」を収録したアイテムを大量に販売する戦略が特にイギリスで流行った時期でもありました。この時期にリリースされたローリング・ストーンズのアルバム"STEEL WHEELS"と関連シングルでも同様の展開がされていたことも強く記憶に残っています。
最近はこういったバリエーションのつけ方は少なくなって、初回盤のみPVなどを収録したDVDをつけてジャケットを変える、というバリエーションのつけ方が流行っていますね。
個人的には、そういう売り方をしない方が好感が持てるのですがね…