「高血圧」で医療機関未受診が約半数

高血圧と診断されながら治療のために医療機関を受診していない人が約半数に上ることが、医師や農学系の研究者らのグループの調査で明らかになった。

受診しなかった理由については、「生活習慣を変えることで改善しようと思ったから」が35.4%で最も多かった。

調査を行ったのは、「糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会」。

昨年112022日にインターネット上で実施。

リサーチ会社に登録している人から無作為に選んだ「血圧が正常値」な2040代の男女300人と、「高血圧の診断経験がある」2040代の男女300人から回答を得た。

それによると、高血圧と診断された経験がある人に対し、治療のために医療機関を受診したかを聞いたところ、「受診した」は52.0%にとどまり、約半数が受診していなかった。

年代別に見ると、受診した人が最も多かったのは「40代」の58.0%で、以下は「30代」50.0%、「20代」48.0%と続き、年代が下がるほど受診率は下がる傾向があった。

病院を受診しなかった理由については、「生活習慣を変えることで改善しようと思ったから」が35.4%で最も多かった。

以下は、「自覚症状がなかったから」(27.1%)、「放っておいても問題が無いと思ったから」(12.5%)、「治療費が高額になると思ったから」(10.4%)が続いた。

また、高血圧の診断経験がある人に日頃、血圧値を気にしているかを聞いたところ、「気にしている」は52.3%で、「気にしていない」(「あまり気にしていない」「全く気にしていない」)が47.7%に上った。

更新:2010/01/26 13:22   キャリアブレイン


いわゆるメタボ検診では

拡張期血圧が85mmHg以上

収縮期血圧が130mmHg以上で高血圧とされる

>高血圧と診断された経験がある人

>病院を受診しなかった

病院を受診しなかった人が高血圧と診断されたのは、おそらく検診(健康診査)でなのだろうが

血圧は毎日変化するし、1日のなかでも変化する

実際に高血圧症の人が何人いるかは不明だが、定期的に測定してどの程度の血圧かを知っていないと大変なことになる恐れがある

高血圧自体には何の自覚症状も無い場合があるが虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクが高くなる

日本高血圧学会による高血圧の基準

血圧の単位(mmHg)

分類

収縮期血圧

 

拡張期血圧

至適血圧

120

かつ

80

正常血圧

130

かつ

85

正常高値血圧

130139

又は

8589

Ⅰ度(軽症)高血圧

140159

又は

9099

Ⅱ度(中等症)高血圧

160179

又は

100109

Ⅲ度(重症)高血圧

180

又は

110

収縮期高血圧

140

かつ

90

生活習慣を変えることも、もちろん大切だが、早期に受診して治療を受けることで、合併症の発症リスクを抑えることができる