中年以降の体重減、死亡リスク4~7割高く

2010年3月23日 日経Web版

厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)は23日、中年以降に体重が5キロ以上減ると、変わらなかった人と比べて死亡リスクが男性で約4割、女性で約7割高まるという疫学的調査結果を発表した。


特にがんで死亡する確率が高くなった。


体重が5キロ以上増えた場合も死亡リスクが3割前後増えた。


研究班の南里明子・国立国際医療センター研究所研究員は「中年以降は体重の変動を一定の範囲内に抑えるのが好ましいことを示唆している」と話している。


がんや循環器疾患のない49歳~69歳の男女80万人を調べた。


調査開始時点で体重を調べ、5年後に再び体重を測定。


この間の体重変化で

(1) 大幅減少(5キロ以上)

(2) 小幅減少(2.5~4.9キロ)

(3) 変動せず(2.4キロ以内の変化)

(4) 小幅増加(2.5~4.9キロ)

(5) 大幅増加(5キロ以上)

の5グループに分けた。


2回目の体重測定後の9年間を追跡。


期間中に4232人が死亡した。


体重変化と死亡リスクとの関係を調べると、「変動せず」と比べ「大幅増」の死亡リスクは男性で1.29倍、女性で1.31倍。


「大幅減」は男性で1.43倍、女性で1.7倍と、より死亡リスクが高くなった。


体重が減った理由は調べていないため、ダイエットで意図的に減らした場合と自然減の場合の影響の違いは区別できないという。


死因別に分析すると、体重大幅減だとがん死亡リスクが男性で1.53倍、女性で1.45倍になった。


また、女性の体重大幅増グループは、循環器疾患の死亡リスクが1.93倍だった。

私はダイエットで体重を5キロ近く減らした

腹囲は7センチ減少した

健康診査で指摘され、ダイエットをしている友人が2人いる

片や体重を落とせ、腹囲を減らせと言う

片や5キロ以上の体重減少は危険だと言う

こまったことだが?

60キロの女性が5キロ減らすのと

50キロの女性が5キロ減らすのでは違いがあるように思うが

増加・減少した体重を、元体重の何パーセントであるかの表示もお願いしたい