医療ミス:がん検診、胃カメラで食道に穴 女性入院--新潟市委託医師ミス/新潟     81140分配信 毎日新聞

新潟市は31日、市の胃がん検診で、受診した同市中央区在住の60代女性の食道に胃カメラで穴を開ける事故があったと発表した。

女性は入院中で、市は女性と家族に謝罪した。

市によると女性は7月21日午前、市が検診を委託している医療機関で検査を受けた。

その際、担当医師が、胃カメラをのどにうまく挿入できず、先端を食道上部の内壁に突き刺して穴を開けたという。

画像でミスに気づき、別の病院に緊急搬送した。

女性は治療を受けて、現在は快方に向かっているという。

同市は希望者を対象に、毎年約3万3000人に胃カメラ検査を行っているが、こうした事故は初めてという。

今後、委託先医療機関に再発防止を呼びかける。【小川直樹】

産経の記事はこちら

内視鏡が食道を貫通する医療事故 新潟

2009.8.2 02:18

新潟市は31日、同市中央区に住む60代の女性が市内の医療機関で胃がんの内視鏡検査を受けた際、内視鏡で食道を貫通する事故があったと発表した。

同様の事故は全国で0・012%の確率で発生しており、市医師会の胃がん検診検討委員会は「偶発的な事故」と判断しているという。

市保健所健康衛生課によると、女性は今月21日に胃がん検診を受けた。

担当医師が直径約1センチの内視鏡ケーブルを挿入する際に、食道上部を貫通したという。

女性は市内の別の病院に搬送され、数週間入院することになった。

これは、内視鏡による合併症であるが、医療ミス=医療過誤であるとは、言い切れない

毎日はミスを三連発、産経は事故と表現(さすが毎日)

明らかな事実

女性は、新潟市に対して、胃部内視鏡検査を依頼した

市は、女性に対して、受診医療機関と受診日を指定し通知した(契約の成立)

市は、女性に対して、検査を実施した(契約の履行)

記事からは詳細が不明だが、次の点が知りたい

検査を受ける際に、承諾書を徴取しているか

承諾書に合併症の説明がしてあるか(胃穿孔については、書かれているだろうが、食道穿孔についてはどうか)

仮に損害賠償請求事件に発展する場合、これが問題になる

合併症の危険を承知して、検査を受けた場合と、そうでない場合は、説明義務違反が加わるか否かになる

予想される争点

食道穿孔は、予見できたか(上部消化管内視鏡検査で穿孔が起きる可能性は0.012%である)

食道穿孔が起きる可能性があるとするならば、術者はその可能性を念頭において、操作したか

食道穿孔は、回避できたか(術者は、上部消化管内視鏡検査の手技を何例実施した実績があるか)

この女性は、咽頭部から食道上部にかけて、特異な形状をしていたか、普通であったか

普通であったとするなら、挿入困難であった原因は何か

抵抗を感じたが無理に手技を続けたのか、抵抗はなかったのか

画像を撮影したのはなぜか(出血の程度はどうだったのか)

転院先では手術が行われたのか、保存的に治療したのか

搬送先の医療費は、誰が負担するのか(合併症でやむをえない場合は、本人負担となる)

これらの予想される争点を全てクリアできていれば、医療事故(合併症)だし、そうでなければ医療過誤になる

死亡事故ではないので、裁判外の和解にするのだろうなぁ新潟市、医療費の全額負担+慰謝料100万が妥当な線か?