このブログ(闘病記)を読むに当たっての留意点

 

 

●このブログ(闘病記)の中で夫婦の手記が混じっているため

 私の文章―太文字

 妻の文章―普通サイズ

とし書体を変えて、ひとめでわかるようにした。

●文中によく出てくる略語の意味は次のとおりである。

 ST{speech therapy(therapist)}:言語療法(言語聴覚士)

 PT{physical therapy(therapist)}:物理療法(士)

 0T{occupasional therapy(therapist)}:作業療法(士)

 

 

               目次

        第1章・・・・・発病してS病院に入院

        第2章・・・・・Kリハビリセンターへ転院

        第3章・・・・・Mリハビリ病院に転院

        第4章・・・・・K医療センター

        第5章・・・・・再びリハビリセンターへ

        第6章・・・・・自宅での療養生活

        第7章・・・・・発症後、初めての旅行

 

 

第1章・・・・・発病してS病院に入院(2003年8月~10月)

 

 

9月29日(月)

 

 

「ていきてんけん」

 と文字盤を指す。

 「車?」

 とたずねると、うなずく。半年に1回の定期点検の時期なので、娘に車検に行くようにということ。よく覚えているものだ。

 

 

9月30日(火)

 

 

 ドクターから紹介状、CT写真もらう。看護師からは、

 「OT(作業療法)始めるけど趣味は?」

 と聞かれる。

 「パソコン、写真。」

 と答える。看護師から、

 「尿のチューブを抜いた。まだ膀胱にためる感覚がないので、徐々に膀胱に一定量ためられるようにして、今後おむつの濡れない時間を伸ばしていく。飲み込む練習では、鼻から胃まで経管栄養のためのチューブが入っていると、喉の違和感がある。気管切開していても隙間があり、唾液や食べ物の誤嚥の可能性がある。」

 という話を聞く。胃ろう(胃に直接つながっているチューブが腹部にあり、胃に直接栄養、水分を入れることができる)の話も出る。

 

 

10月1日(水)

 

 

 Kリハへ行き、外来で紹介状を渡し、Kドクターに転院の相談をする。K医師は考えているようで、無言の時間がかなりある。そして、

 「気管切開が取れるかどうかわからない。発症後まだそんなに経ってないので、予後についてはあまり言えないが・・・・・。3ヶ月でだいたい見通しが出る。梗塞部が結構大きいので、見通しは甘くない。飲み込みの練習をするにも胃ろうの方が良い。医者から胃ろうの話が出ているなら、そのとおり胃ろうにすればよいでしょう.。必要なくなったら抜けば、1日で穴は閉じるから。胃ろうの手術をしてから、もう1度来るように。そこで入院予約とする。

 とのこと。病院に行ってドクター、看護師に報告。胃ろう承諾書にサインする。

 

 

10月3日(金)

 

 

 胃ろう手術。鼻のチューブが抜けたので顔はスッキリする。テレビを見たいというので、カードとイヤホン購入。見ようとするが、眼振(眼球振とう=目の揺れ)が結構出てぼやけるよう。

 「疲れるから後にしよう。」

 と私。見えないので夫も呆然という感じ。こうして一つ一つ自分の状態を自覚していくのかな。

 

 

この続き(闘病記第13回)は来年の2月上旬に掲載する予定です。来月(来年の1月)は旅行記の「知床・道東編」を掲載する予定です。