お久しぶりでございます。

去年の5月の更新を最後に1年間ブログをお休みしておりました。

公私にわたり様々なことがあり、心身共にブログを書く余裕がなかったのですが、

なんとか乗り越え、今はやっと落ち着いてきました。

私なんぞをご心配していただきメッセージをくださった方や、劇場などでお会いした時やLINEなどでお声をかけてくださった方、お優しいお心遣いを本当にありがとうございました。私は元気にしております♪

ブログをお休みしている間も読者登録(今はインスタ風にフォローになったのですね)しているみなさまのブログは移動中や昼休みに楽しみに読ませていただいておりましたよ。

 

さて、私が久しぶりの更新で書くことと言えば、みなさまおわかりだと思いますが、もちろん大好きな真咲さんのことです。

みなさま既にご存知の通り、4/19所属事務所より真咲さんの5/31付けでの退社が発表され、多くのマスコミで取り上げられました。

私達ファンクラブ会員には午前中に退社、ファンクラブ解散のお知らせがメールで届き、ほぼ同時にネットのニュース→SNSで情報があっという間に拡散され、私もたくさんのヅカ友さん、まさ友さんから「真咲さんはどうしたの?」という連絡を頂きました。

ファンクラブからのお知らせは紛れもない事実ですが、マスコミの「活動休止」に偏った取り上げ方、しかも直後にアップされた真咲さんのインスタの内容も言葉の意図が歪曲されて扱われ、まるで宝塚の元トップスターが芸能活動に迷って疲れて事務所を退社して無期限で休養する、みたいな筋書きに仕立てられたややネガティブ寄りの記事には私は不快感を覚えました。マスコミって怖いなと。

宝塚時代から退団後も長い間ずっと応援し続けて、その活動のすべてを目の前で見て発する言葉もひとつも漏らさずに見聞きしてきたファンとして、芸能活動を休止することが目的とは思えないし、1週間後のライブで本人の口から真実を聞くまではファンクラブからの情報以外は何も信じない、悲観的な気持ちになんてならない、そう決めて忙しい仕事をこなす通常の日常を過ごしました。

そして4/28東京渋谷のMt.RAINIER HALLというちょっと広めのライブハウスにて、真咲さんのライブツアーがスタート、もちろんマチソワ参加してきました♪

退団して2年半、歌うことが大好きな真咲さんは、DS1回、ライブ4回を東西で開催、パフォーマンスはもちろん衣裳に至るまで、毎回新しい挑戦をしながら趣向を変えた内容で私達を楽しませてくれました。前回、前々回はピアノ1台だけの演奏で真咲さんが歌うというスタイルでしたが、今回は新たにすごいメンバーが集結!

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久保田利伸さんなど大物有名アーティストに関わっていらっしゃるミュージシャンのお二人がギターとキーボード、そしてなんとなんと、何万人も集客するスタジアムライブで偉大なドリカム吉田美和ちゃんのバックコーラスをされている、パワフルなボーカルでおなじみの浦島りんこさんが真咲さんのお歌をサポート!!

J-POP界の第一線で歌うりんこさんのソウルフルボーカルとのハーモニーは新鮮で、真咲さん自身もアーティストとして今までとは違う新たな可能性を引き出してもらったようで、すごくよかった!さすが一流ミュージシャンは違うね!

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この日の直前に肩までカットして、毛先を無造作にした髪型がナチュラルでとってもとっても可愛かった!普段着をテーマにしたマチソワ1着ずつのAURAのお洋服もステキでお似合いでした♡まぁどんなお洋服も華やかに着こなす超絶スタイルの真咲さんなんでね。何を着てもお似合いなんですが♡

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約2時間のステージ、たぶんあの場にいたファンはみんな同じように感じたと思う、今までのライブの中で最高に素晴らしかったと!!

何より、真咲さんの歌唱力、表現力の飛躍的な向上が、もう本当に本当に素晴らしかった!!!

1789で本格派ミュージカルを経験してから音域が広がり、退団して2年半かけて男役歌唱から矯正してきた努力の成果が、漸く”女性アーティスト龍真咲の歌唱”を確立させ、更にまだまだ伸び代を感じさせる・・はぁ、よくぞここまで(涙)

正直、矯正の途上では不安定な発声を心配した時期もありましたが、真咲さんなら絶対大丈夫、自由自在な自分の女性歌唱を手に入れるはず!とずっと信じてきました。

退団して2年が過ぎた去年の秋くらいから、真咲さんご自身の考え方もヴィジュアルも力が抜けて自然体になってきたなぁと感じていたのですが、それがそのまま歌にも反映されているような、太く安定した声も細く優しい声も自由に操りながら気負いなくナチュラルに気持ちよく歌ってる。アーティストとして新たな扉が開いた、その瞬間をファンとして共有できたことの喜びに心が震えました。

元々天から授かった美声の持ち主で地声が綺麗な真咲さん、これって歌い手として本当に恵まれたアドバンテージで、選ばれし人なんですよね。

穏やかで優しくて包み込まれるような心地良さ、それでいて芯のブレない凛とした強さもあり、時折垣間見える憂いも・・そのすべてが豊かな情感に昇華した歌声は心に深く染み渡り、自然と涙が溢れていました。

ここまでに辿り着くまで宝塚を出て2年半、きっと迷ったり悩んだり葛藤したり傷ついたり、宝塚時代にはなかった経験をされ、乗り越えてこられたのだと思います。

そのひとつひとつが表現力に深みを与える糧となり、楽曲の旋律と共に解き放たれ、聞いている私達の記憶の中にある感情と共鳴する・・そんな人の心の奥まで深く深く響く歌が歌えるようになられたのだなぁと、その道のりに想いを馳せると、さらに涙が溢れてしまう私なのでした。

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ここでいくつか歌われた曲について。(ここからはネタバレありますのでご注意を)

真咲さんはすべての曲について、1曲ずつ丁寧に選んだ意味や歌に込めた想いを説明してくださいました。

 

*ハナミズキ

みなさまご存知、宝塚時代のカバーアルバムでみりおちゃんと一緒に歌った曲。

みりおちゃんが退団会見で月組準トップとしての主演役替り公演について聞かれ、真咲さんに感謝していると述べられたことが嬉しかったようで、残りの宝塚人生へのエールを込めて、みりおちゃんのために歌ったそうです。二人の絆、二人が共にしてきた長い時間への想いは単純な言葉だけでは表せないと。真咲さんらしいよね♡

とっても温かくて優しい歌声でした。みりおちゃんに届いたかな。

真咲さんがみりおちゃんのことを「明日海」と言っていたのが、なんだか身内感というか同志感というか、私が初めて観た宝塚、月組公演では二人は一緒に同じ舞台に立っていたんだよなぁと感慨深い気持ちになりました。

下級生の頃からずっと一緒に切磋琢磨しながら月組で育ってきたまさみり。よきライバルであり、いつもいちばんそばにいて、何度も助け合いながら役替りしてきた兄弟のようなまさみり。

真咲さんが衣裳合わせで初めてトップの大羽根を背負った時、一緒に写真を撮ってもらったと嬉しそうに話していたみりおちゃん。真咲さん退団前の最後のDSにゲスト出演してくれて二人で歌った時の感動が蘇りました。あの時、ほぼノーメイクで純朴な少年のようなお顔で真咲さんを見つめていたみりおちゃん、あの瞬間だけは偉大なトップオブトップさんではなく、月組時代にいつも真咲さんのお隣りにいた弟のように可愛いみりおちゃんでした。

 

*AMAZING GRACE

3月に真咲さんは2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けてのPRイベントで、盲目のパラアーティスト木下航志さんとミニライブをされ、その時に歌ったのがAMAZING GRACE。なんて素晴らしいお仕事をされたのでしょうと、私はとても嬉しかったです!

今回は木下さんを迎えてその時のセッションを再現してくださって感動!

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聴く側も見えない世界を体験をしながら聴いたら何かが違うかもと、観客全員配られたアイマスクを装着したんですけどね、暗闇の中で聴くことだけに限られると、本当にいつもと違い、音が研ぎ澄まされて自分の中に入ってくるのですよ!

「歌は自分の唯一の楽器。オーケストラの中のピアノのように響きたい。」とつい最近のインタビューで仰っていましたが、伸びやかに透き通る美しい高音が会場いっぱいに響きわたり、まさに真咲さんご自身が純度の高い音色を奏でる楽器!

美しく力強く、そして慈愛に満ちた温かいその歌声に、アイマスクの下にあとからあとから流れる涙・・。久しぶりに魂が震える歌を聴きました。(私の中で魂を震わす歌声と言えば、1789の1幕ラストの「声なき言葉」でしたが、それに匹敵するか超えるかも)

 

*LOVER’S GREEN

カテコを抜くと唯一の宝塚時代の曲。トップに就任してからずっと再演を熱望し続けた「PUCK」。小池先生の作品への拘りは特別だったようで、なかなか上演の許可が下りず、しつこく懇願し続けて漸く実現した、真咲さんの夢が叶った作品。それを思うと今でも胸がいっぱいになり、泣きながら聴きました。

何十回も目の前で観たあの舞台の光景が、今もはっきり脳裏に蘇ります。終盤のクライマックスで切々と歌う真咲PUCKの後ろにはウッドペッカーズのからんちゃんとちなつがいて、上手側にウエディングドレスのちゃぴと白いタキシードの美弥さま。

美弥さまはちゃぴが外したベールを拾うと、いつも大粒の涙を流して袖にはけていって・・。100周年で盛り上がった幸せな時代でした。でもね、歌っている真咲さんの姿はPUCKには見えなくて、男役歌唱ではあるけれど、今の女性アーティストの真咲さんが歌っている進化したLOVER’S GREENなの!真咲さんて常に同じところにいなくて、前に進んでいる人なんだよね♡

 

*Don't wanna cry

言わずと知れた安室ちゃんの大ヒット曲ですが、まるで持ち歌みたいにすごく真咲さんに合ってた!!

 

*うれしい!たのしい!大好き!

ドリカムの中でも大好きな歌!もうテンション上がって思わず一緒に歌ったら、真咲さんも嬉しそうにこっちを見て一緒に歌ってくれた気がした!(自己満足)ハッピー♪

 

*WILL

中島美嘉さんのヒット曲。龍さんもこんなこと思うんだと考えすぎずに聴いてくださいと・・。改めて調べたんですけど、本当に素敵な歌詞なんですよ〜。

「あれから僕はいくつの自由を生きてきただろう 運命の支配じゃなくて決めてたのは僕のWILL」「煌いてる星たちは誰かがもう見つけてる 光りのない闇のどこかにまだ見えない未来がある」「過ぎてく過去はすべて自分の通り道 この夜の空に変わらない永遠が見守ってる」

WILLの意味は「意志」。この曲には「自分の意志による行動の先に、自分だけの人生が待っている」という意味が込められているのだそうです。

宝塚ではナンバーワンの一番星を手にした。これからはまだ誰も見つけていないオンリーワンの星を探し出し自分色に輝かせる、それこそが真咲さんが望む1人の表現者としての未来・・・なのかな。

この曲はメロディラインもアレンジもとても素敵なのですが、真咲さんが歌うと澄んだ夜空に星が流れる情景が広がって、幻想的な世界観に引き込まれる感じがとても心地よかった♡

 

*DRAGON伝説

カテコで、まさか再びこの曲を聴けるとは!

「ついておいでドラゴンワールド!」今の想いだそうですよ!

 

*麦の唄

3月に出演した中島みゆきさんのリスペクトライブ「歌縁」で歌った曲。

元々はNHKの朝ドラの主題歌として作られたもので、故郷を離れ、新たな環境で力強く生きていく主人公への応援歌のような曲です。

これからも真咲さんの人生を支え、道標となるであろう曲だと。そして次に会う時まで、私達ファンに心に持っていてほしい曲だと。

「麦は泣き 麦は咲き 明日へ育っていく」泣いて咲いて明日を生きていく・・力強い決意。

「麦に翼はなくても 歌に翼があるのなら 伝えておくれ故郷へ ここで生きてゆくと」

 

カテコの最後に事務所退社の経緯や今の気持ちについて、私達ファンにご自分の言葉で伝えてくれました。

芸能事務所を辞めるということが簡単なことではなく、非常にデリケートな事象であるということは、一般人でもなんとなくこれまで芸能界を見てきてわかります。

真咲さんはまだ事務所に所属しているので、言いたくても言えない、伝えたくても伝えきれないことはあったと思いますが、心配するファンのために慎重に言葉を選びながらお話してくれました。

今後の在り方について、自分にとって何が大切なのか考え、事務所とお話合いをして退社する運びになったということ、これからもどんどん歌を歌いたいその気持ちは1mmも変わっていないので安心してほしいということ、これからも私達ファンの心に寄り添う歌を歌っていきたい、その準備のために少しだけ時間をくださいということ、報道に踊らされないで、無期限活動休止でもないし、辞めることもない、自分の言葉がすべてだということ。

2回の公演で2回お話を聞いて私なりに受け取った真咲さんのお気持ちは、なんとなく自分が想像していた通りだったと思います。そして言いたくても言えない、言葉にして伝えられない想いは、歌に込めて伝えてくださったので、充分心に届きました。なので私は今よりもっと良くなるという前向きな期待しかなく、寂しいとか悲しいとかはないです。だってあんなにお歌が上手になって、その才能と努力は必ず誰かが見ていて評価してくれると思うし、きっと真咲さんの未来にとってベストな道へ導いて支えてくれる人がいるはず。事務所を移籍して仕事が順調な宝塚OGさんもたくさんいらっしゃいます。私達ファンが信じていれば真咲さんも安心して次のステップへと準備ができると思うから。

私はこれまでの社会人生活で同じ職種ではありますが、何度も会社を辞めて新しい会社に入るということを経験をしてきました。(職種的に同じ環境よりいろいろな環境を経験した方がスキルが上がるということもありまして)そして社員ではなく、会社と個人が契約するという形態でずっと仕事をしてきました。会社を辞めようと思った時は、このままここにいても自分のやりたいことができず、自分の能力が発揮できない、このままここにいてもスキルアップできない、この会社このままだとやばい、がだいたいの理由です。当然現状に不満があって自分にとってより良い環境を求めて、ですよね、普通は。辞めようと決断するまで、会社に言い出すまで、次を決めるまで、毎回すごく気持ちの浮き沈みがあり、不安もあり、エネルギーが必要ですが、新しい環境へ行けば新しい出会いや得られるものがたくさんあります。

宝塚温室育ちですから、ここは試練だと思いますが、どうか今を乗り越えて新たな夢をご自分の手でしっかりと掴んでください。

契約がどうとか、芸能界のしきたりとか、一般人にはわかりませんが少しだけのお休みは次へのステップに付随する必要事項と思い、真咲さんが仰るようにしっかり働きながら(笑)待つことにします。

 

最後に・・大好きな真咲さんへ

ライブの幕が開いた時、私達ファンはみんな真咲さんがそこにいてくれるだけで、想いが溢れて泣いてしまいました。そんな私達の気持ちが伝わって、真咲さんも涙を流していましたね。大丈夫、私達ファンが守りますから心配しないで。

宝塚の男役の転身は難しい。退団して男役でなくなってから、楽な道を選ぶことだってできるのに、女性としての本当の自分を探し続け、表現者として誠実に人生と向き合って生きていらっしゃる。そんな真咲さんが大好きだから、どんな時も何があっても支えになれるファンでいようと心に決めました。

ショーヴランに心射抜かれ、ファンになって8年。家族以外にこんなにも大好きで大切だと思える人に出会えたのは奇跡です。温かくて優しい歌声を聴きながら、もうだめかもと思うほど辛い時も、真咲さんのご活躍が私を支え、生きる糧となり、だから頑張れたんだなということを思い出して涙が止らなくなりました。

私の人生を豊かに彩ってくれるなくてはならない人。真咲さんの歌やお芝居、その存在自体には、私達ファンを元気に幸せにしてくれる大きな大きな力があるんですよ。

あなたの才能を信じています。ミュージカルとライブの舞台で輝くお姿をこれからもたくさん観られますように。何よりあなたの幸せを心より願っています。

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今度はいつ更新できるかなぁ。