ソールは酸化する はウソ | マサヒロ★ドット★コム

ソールは酸化する はウソ

シーズン終わって、板をそのままにしていると


ソール面が白くなりますよね。



それを、ほとんどの人は


『ソールが酸化しちゃったからWAXを・・』


なんて言うんですが



スノーボードのソールの素材として


各メーカーが一般的に使用している素材は


ポリエチレンやカーボンなんです。



なので、一般的に普通に使用していて


ソールが酸化する事はありえない!!




ビニール袋は酸化しないでしょ?


エッジは酸化しますよ。




では、白くなるのはなぜか?

あれは、ワックスが抜けて


寝ていたケバが立ってくるから!


WAXの入っていないスキーやスノーボードの滑走面は


雪との摩擦抵抗が大きいのでソールが摩耗して


「ケバ」が立ってくるのです。

特にエッジ側が白くなっていると思います。


エッジングで力がかかる部分が特に摩擦力がかかるのでケバ立つんですね。






あと、よく走るソール


そうでないソールがあると感じる時ないですか?





ソールを作るのには主に二通りの方法があり


もっともスタンダードな方法が


「押し出し製法」とよばれるものがあります。


製造工程はいたってシンプルだが


この製法だとソール自体の耐久性や耐磨耗性には欠けてしまう。




もう一つは


上位ボードのカタログスペック表で観た事あるかもしれないですが


P-tex4000などにシンタードベースと書かれている

「シンタード製法」


このシンタードベースのソールは


上級者用や最上級モデルに使用されており

昔からアルペンスキーレーサー達の使用モデルに採用され


評価をされていた高性能ソール。




このシンタード製法だと上質の高分子のソールを製造でき


耐磨耗性があり、かつソールにキズがつきにくいし


WAXの吸収性が高いためソールが良く滑るのです。


コストはもちろんお高く、押し出し製法の約3倍!

だからシンタードベースの上位ボードは


やや値が値段がはるワケなのです。


ただ、知っておきたい事実として


いくらシンタード製法でもポリエチレン素材の特性だけでは


十分な滑走性能を発揮できません。



わかりやすく言うとこれらの製法はボードに


WAXをかけることを前提とした素材・製造法である


ということです。




いくらP-tex4000が滑るソールだといっても


WAXをかけないことによりソールに負担がかかり


やけてしまい、せっかくのハイスペックソールでも


滑走能力が大きく低下していくのです。




だからこれだけは絶対に憶えておきましょう!


「ソールはWAXを必要としている!」







酸化しないから安心




いいソールだから大丈夫




ではなく




やはりちゃんとメンテしてあげないとダメなんですね。