郡山市の池田雅之です。
8月27日(日)に開催した
第一回 オープンフォーラムin郡山 「郡山 好き?きらい?」の開催報告の続きになります。
もしよかったら、お読みください。
オープンフォーラムホームページ
http://openforumkoriyama.jimdo.com/
(①からのつづき・・・)
【郡山は何故、飲食店の入れかわりが激しいのか?について】
参加者から、何故新しいものが好きなのか?との問いに、次々声があがり、
「転勤族多くて、人の出入りが激しく、学校でも学期ごとに出入りがある(毎年4,5人、転出していた)。新しいものを受け入れることに慣れている」
「郡山の人はアンテナが高い。新しいお店できると、みんなワーッと行って「私行ってきたよ」と友達に言いたいんだと思う」
「お店を育てようという気質がないんじゃないか」
「会津には『ならぬことはならぬ』という精神風土があり人物を育てるが、郡山は『何やっても自由』という精神風土で、なかなか人物が育たない。郡山生まれの政治家や著名人はあまりいない。店や街を育てないという精神風土も、そこからきているのじゃないか。」
と、いろんな意見が出されました。
経営コンサルトの仕事をしている方からは、経済の視点から、こんなお話もありました。
・豪商と開拓者の関係が、ファンドやベンチャー企業との関係にすごい似ているなと思った。
・ベンチャーは大半がもうからない。担保に店を入れてとられる。とられた人から見ると、ハゲタカファンドだったり、悪徳金融機関なんだけれども、資金を貸してもらったおかげで成功した人にとっては、貸してくれた人は恩人になる。
・郡山はベンチャー特区だったのかなって感じた。開拓者がベンチャーで、昔ながらの豪商や地主がファンド。
・この図式が成り立っているとしたら、ベンチャー特区の性格は、基本的には社会性が高いんじゃなくて、一旗揚げてやろうとなる。自我やエゴが、いい意味でエネルギーになる。
・そういうスピリットが歴史の中でできあがってきたんだなと感じた。
・それが残っているとしたら、新しい物好きだし、したたかだし、すぐ飽きるし。飽きるっていうのは、戦略性豊かな人はすぐ飽きてゆく。
・経営コンサルタントの視点でグローバルな視点から郡山を見ると、郡山は市場としては「負け組」に入ってしまう。
・何故かと言うと、経済市場が安定し成熟しきっているから。その中で、べンチャーのスピリッツだけが生き残っているとなると、どんどん店はいれ変わってしまうのかもしれない。
その話を聞いて、『経済の視点』は参加者に郡山を別な角度からみる視座を与えたようでした。郡山という商業の街にとって経済からの見方をこの先深めていく必要を感じました。
この視点を受けて、別の方たちからこんな意見が出されました。
「郡山市で広告代理店をやっていた方が、同じことを言っていた。福島市は県庁があり大学があり、そこから仕事をとる形で仕事している。郡山は開拓者精神で仕事していた。しかし、3.11以降助成金が降りてくるようになり、いい意味でのフロンティアスピリットがなくなってきていると言っていた」
(③へつづく…)
![]()
郡山市 池田雅之