マンションのプラン集を見ると、それぞれのプランの上や下や横に
寸法が入っています。
この寸法をめやすにされる方も多いと思いますが、
注意しなければいけないのは、すべての寸法は壁の中心からの
寸法になっているということです。
お部屋の広さについては、必ず"有効寸法"の確認が必要です。
例えば、
お隣とのコンクリートの壁に面したお部屋の幅が、
2100ミリ(2メートル10センチ)で、お隣との戸境のコンクリート壁の
厚みが200ミリ(20センチ)の場合は、このコンクリートの厚み分
200ミリの半分の100ミリ(10センチ)が幅2100ミリに含まれている
ことになります。
同様に廊下に面している壁なども、戸境の壁ほど厚くはないですが、
壁の厚みの半分はマイナスして考える必要があります。
「2100ミリ(2メートル10センチ)あるから2メートルのベッドが
入ると思っていたら、実際は入りませんでした」
こういった話はよく聞きます。
「今が6畳の部屋だから、今度も6畳あれば充分と
思っていたけど、今よりもかなり狭く感じる」
こういった話も多いようです。
お部屋の"畳数表示"も壁芯の寸法からの面積で計算されていますし、
3LDK75. 50㎡といった"トータル面積"も壁芯での計算になっています。
時には構造や工法による壁の厚みの差によって、同じ6畳や75㎡の
3LDKでも、まったく広さが変わってしまうこともあります。
完成してから「思っていたより狭い」と嘆かないためにも
有効寸法を確認した上で、今の住まいとの寸法比較をして、
実際の生活空間の確認をしておきましょう。