【伊&仏 創作】 フレーゴリ (恵比寿) | デートに使える女社長の東京グルメ日記

【伊&仏 創作】 フレーゴリ (恵比寿)

黒い板にチョークで書かれた日替わりメニューから、慣れた様子でオーダーした日経BPの編集者の某氏。その滑らかな流るるような単語たるや堂に入ったもの。馬の生ハム、フォラグラのペースト、馬のくちびるを炒めたもの、トリッパと白インゲン豆の煮込み、ウニのパスタなどなど。


フレーゴリ』はイタリアンをベースに、フレンチをミックスしたような創作レストラン。恵比寿から10分ほど離れた場所にあり、八月の暑気が続く夜にはやや長い道のり。うっすらと汗ばむ。細い路地の薄暗闇に、紛れこんでしまいそうなオレンジの光がこぼれる扉。押すと小さな店内は人でぎっしりと詰まっていて、活気と熱気がざわめいていた。こういうレストランで赤いワイン片手に夜更かしするのは、好きだ。


九州男児のシェフと支配人という男性たちが奏でるイタリアンはストレートでウマく、家に招いてもらって振舞われる料理のようにどこかホッとさせるものだった。一緒に食卓を囲んだのは、社長仲間であるコーチングの会社の須子ちゃんと、エステのチェーンを経営している徳原ちゃん。同じ28歳だ。みんな天然系というか、裏表がなくおっとりしているため、一見社長には見えない。しかし、2人とも仕事を海外に求めて飛び出して、体当たり滞在をしていた過去などは共通している。肝がすわった人々である。


最後のシメに、手作りのティラミス、アップルパイ、ガトーショコラ。お腹がいっぱいだったのに、手作りの味にたっぷりとたっぷり乗った真っ白なクリーム(あまさ控えめで、フレッシュで美味しかった)とともにどんどん胃に収まった。気のあう仲間と、気のいい店員さん、活気ある食事。いい夜だった。


■フレーゴリ(恵比寿)