【ふぐ】 浜藤 (六本木) | デートに使える女社長の東京グルメ日記

【ふぐ】 浜藤 (六本木)

hamatou2 とあるイベントのあと、人材紹介会社の社長・副社長と、六本木方面へ歩く。少し肌寒い季節になったので、汁っぽくて美味しいものを求めてさまよう。ふと浮かんだのが、毎年10月から3月までの6ヶ月間しかやっていないという伝説のお店 『浜藤(はまとう)』。電話をするとオーナーであり社長さんである乾(いぬい)さんがいるというので、足早に店に向かう。


ニコヤカな顔で迎えてくれた乾社長は“串の坊”チェーンのオーナーでもある。乾社長が作る“ふぐ雑炊”は日本一だというもっぱらの噂。政界、芸能界、スポーツ界、海外からもあらゆる有名人が訪れる店がここ。お店にたどり着いた時も、テレビ番組“メントレG”の打ち合わせ中でした。渡辺満理奈さんがココの雑炊が大好きだそうで、ご指名だったそう。


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コースで頼むが、ふぐさしは薄いと食べた気がしないので、ぶつ切りでオーダー。コリコリした歯応えと食感が冬を感じさせます。たっぷり肉厚の身をつけて食べるのは、オリーブオイル。これはトリポリ産の幻のオイル!このオイルを使っているのは世界の料理人の頂点に立つアランデュカスの「ルイキャーンズ」と浜藤だけだという。「ルイキャーンズ」は、モナコのリッチなホテル”オテル・ド・パリ”にある三ツ星レストランでモナコの最高峰。


オリーブオイルと塩にふぐサシと生の白菜をつけてたべると本当に美味しい。副社長はこのオリーブオイルがとってもお気に召したよう。指ですくって舐めたって美味しいのだから無理はない。


hamatou3 そして白子の塩焼き。皮はパリっと焼けており、木の匙を当てると、トロっとした身がこぼれ出る。たっぷりとすくって口に運ぶと、テーブルのみんなが同じため息をついた。ヒレ酒ならぬ“ヒレ泡盛”もウマイ。


ふぐ鍋を乾さんに作ってもらい、最後に〆のふぐ雑炊。真剣な様子が見て取れる。彼いわく、


「雑炊はふぐ鍋の最終形である。

 私はこれにこだわりたい。

 “食”というのものは、口に入れた一瞬のみの楽しみ。

 これは、“花”と唯一同じ、一瞬の芸術である。」


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水、米、卵(箸でつまんでも割れない)産地にこだわったものばかりで構成された雑炊は、ウマイ、ウマイという賛辞を多すぎるくらい浴びながら、あっという間に鍋から消えた。米の一粒一粒が、たくさんの旨さを複合的に抱きしめた感じ。濃厚で、噛む度に染み出る出汁が美味しいこと!


素材の話を始めるとキリがないが記しておくと、てっちりの鍋の水は木曽川上流の伏流水。毎朝、上流にくみにいって、宅配便で六本木に送っているそう。浜藤のポン酢は昆布は北海道羅臼産の3年に1度しか取れない幻の昆布


代金は3名で8万円弱。ちょっと値段は張るが、半年間しか楽しめない味なので、一度行く価値はある。裏メニューとして、トリュフと白子のリゾットもシーズンによっては楽しめます。



浜藤
 
http://www.kushinobo.co.jp/hamato/

inuisan

幻のオイルと乾さん☆