本日は京橋の泉岡クリニックの泉岡先生をお招きして、主に高血圧について講義して頂きました。
現在、高血圧治療ガイドラインに記されている治療薬は
①Ca拮抗薬
②ARB/ACE阻害薬
③サイアザイド系利尿薬
④β遮断薬
であり、その特徴と使い分けについて教えて頂きました。
同じに分類される薬であっても、主効能の強弱以外に有害事象を除く副次的な作用(腎臓や心臓の保護作用等)が異なってくるため、適切な治療を行うためには薬のあらゆる側面を理解することが必要であると痛感しました。
その他にも例えば、ACE阻害薬は欧米に比べ通常用量が1/2から1/4のため効果が低い上に、アジア人は副作用の空咳を発生しやすいことから、日本人にはあまり適していない。このような、論文や学会から学ぶことの大切さを知りました。
最後に医療人として歩み出した我々に次のような話をして頂きました。
次の中で理想の先生となってはいけない先生はどれか?
①勉強していて、患者の話を聞く優しい先生
②勉強しているが、患者の話を聞かない非情な先生
③勉強していないが、患者の話を聞く優しい先生
④勉強もせず、患者の話も聞かない非情な先生
目指すべき理想の先生は我々全員一致の①でした。
しかし、なってはいけない先生は全員の予想に反した③でした。
その理由は、④には患者は集まらないが、③には患者が集まるため、③の患者は害を被るためです。
医療人であるためには勉強し続けていくことが如何に大切であるかを教えて頂き、新人の我々にエールを送って頂きました。
泉岡先生、本当にありがとうございました。
こんにちわ。新人薬剤師Tです
W杯、日本負けちゃいましたね
にわかファンとして応援していたので残念です
先週の新人研修は栄養指導についてでした
食生活が乱れている新人が多かったので、自分自身にもためになる研修でした
まず基本から
バランスの良い食事を、1日3回規則正しくとること
簡単そうですけど意外とできてませんよねよく噛んで食べることも大事です
食べる順番は、野菜→肉→ご飯 がベストです
血糖値の上昇がゆるやかになり、満腹感が得られ、食べすぎを防げるそうです
●コレステロールが高い人
バター、牛乳、チーズや卵は控えたほうがいいですね
卵1個で、コレステロール1日の摂取目安の70%におよぶそうです
●高血圧の人
塩分の取りすぎにより、血圧が高くなっている人もいます
そういう人には減塩は重要ですね
食塩摂取量の目安は1日6g以下
みそ汁1杯で1.5g、梅干し1個で2.2g、ラーメンの汁で6gの塩分が含まれています
気にせずに食べていたらあっという間に超えてしまいそうですね
減塩の工夫として
酸味や香りを効かせる
しょうゆ、ソースはかけるではなくつける
など、すぐに出来そうなこともあります
野菜や果物を積極的に食べてカリウムを摂取することも効果的です
●貧血の人
ご存知だとは思いますが、鉄を多く含む食品を摂取することが重要です
豚レバー、赤身肉、いわし、卵、納豆、ひじきなどに多く含まれています
鉄の吸収率を上げる工夫としては
酢や香辛料と一緒に食べる
ビタミンCと一緒に食べる
動物性たんぱく質と一緒に食べる
などがあります
このように体質により、摂取すべき食品は異なります
好きなものを食べることも楽しみですが、健康がやっぱり1番ですね
そのためにも、まずはきちんと3食たべることからはじめようかなと思いました
こんにちは
1年目薬剤師のTです
入社して約2ヶ月が経ちました
ほんとうにあっという間ですね
まだまだ知らないことだらけで勉強の毎日ですが、優しい先輩たちに囲まれ充実した日々を送っています
今回は5月17日の研修で勉強した高尿酸血症、脂質異常症について書きたいと思います
■高尿酸血症
尿酸はプリン塩基(アデニン、グアニン)分解の最終産物で、血清尿酸値が
7㎎/dLを超えると痛風発作が起こりやすくなり高尿酸血症となります。
尿酸が高くなる原因は主に3つ
①尿酸産生過剰型
②尿酸排泄低下型
③上記二つの混合型
日本人に多いのは②の尿酸排泄低下型だそうです。
それぞれこれらの原因にあった薬を使って尿酸値6㎎/dl以下を目標に治療をします。
①尿酸産生過剰型の治療には
ザイロリック®(アロプリノール)
フェブリク®(フェブキソスタット)
などが使われます。
アロプリノールは腎障害時に減量して使用しますが、フェブキソスタットは腎機能に関係なく使えるのが特徴です。
②尿酸排泄低下型の治療には
ユリノーム®(ベンズブロマロン)
がよく使われます。
似た名前のお薬でユリーフ®という排尿障害に使う薬があるので、ピッキングの際は注意が必要です。
またこの薬剤は劇症肝炎で緊急安全性情報(イエローレター)が出たことがあり、投与開始後6ヶ月は定期的な肝機能検査が必要になります。
さらに、服用中尿路結石になりやすいため、尿アルカリ化薬の
ウラリット®を一緒に服用して予防します。
その他投薬時のポイント
・上記の薬を服用する時は多めの水で服用する。
・痛風発作があるときは、発作がおさまってから投与を開始する。
また、服用中に痛風発作が起こった時は急に増減したりやめたりしない。
別の疾患の治療薬で尿酸値を下げる作用のある薬があります
・ニューロタン(ARB)
・コニール(Ca拮抗薬)
・リピディル、トライコア(フィブラート系)
上二つは高血圧の治療薬です。
サイアザイド系の利尿薬を併用するときに副作用の高尿酸血症を予防するために一緒に使うそうです。
■脂質異常症
脂質異常症は自覚症状もなく、たいしたことないと思いがちですが
脂質異常症に起因する心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化性疾患の発症を予防するために治療が必要となります。
2012年にガイドラインが変更となり、新たに境界域LDLコレステロール血症(LDL 120~139mg/dL)が設定され、non HDLコレステロールの管理基準が追加されました。
non HDLコレステロールは、TGが400㎎/dL以上や食後採血時に使われます。
治療薬はたくさん種類があるので、今回はスタチン系に絞って紹介したいと思います。
スタチン系薬剤は現在6種類あり強さによって2つに分類されます
スタンダードスタチン ストロングスタチン
・メバロチン ・リバロ
・ローコール ・リピトール
・リポバス ・クレストール
最も強い作用を持つのがクレストールで、同じストロングスタチンのリピトールの10㎎とクレストールの2.5㎎が同じ強さと言われています。
また特徴によっても分類が可能です
親水性スタチン 脂溶性スタチン
・メバロチン ・リポバス
・クレストール ・ローコール
・リバロ
・リピトール
親水性スタチンは腎排泄で、CYPによる代謝を受けないのが特徴です。
また肝選択制が高く他の臓器に対する影響は少ないため、高齢者や多剤併用患者に適しています。
スタチン系全般の禁忌は、妊婦・妊娠してる可能性のある女性。
またフィブラート系の薬とも原則併用禁忌になります。
副作用で有名なのは横紋筋融解症です
患者さんには、だるさ・筋肉痛・尿が茶褐色になったりすることはありませんか?と具体的な症状を聞いてあげるとわかりやすいですね
ざっとではありますが以上です
まだまだ学ぶことだらけですが、これからもっともっと勉強して早く一人前の薬剤師になれるよう頑張りますヾ(@^▽^@)ノ
今後定期的に新人研修の内容をアップしていく予定です
お楽しみに
こんばんは。
まだまだ残暑が厳しいですね・°・(ノД`)・°・
熱中症には気を付けてくださいね。
今回は産婦人科での性ホルモンの使い方について記載していきます。
以下のように2つに分けれます(・ω・)/
①ホルモンが低下している時期に低下したホルモンを外から補充する方法
②21日間のホルモンの服用+7日間の休薬をくりかえし、人工的な月経周期を作る方法
①は、月経周期の途中でホルモンが低下して不正出血が起きてしまう場合にホルモンを補充して出血を止める方法などが該当し、②は月経困難症や過多月経を有する女性にピルで人工的な月経周期を作って痛みや出血をコントロールする場合が該当します
治療例として、カウフマン療法がありますo(^-^)o
これは月経周期異常、不正出血が続いている場合に行う治療で、まず1週間前後卵胞ホルモンを投与、続いて卵胞ホルモン+黄体ホルモンを2週間前後投与。
女性ホルモンを投与することで崩れたホルモンバランスを修正し、卵巣を休ませることで、治療終了後に卵巣が正常に働きだすことを期待しています(*^o^*)
以上です。
あと雑談ですが、iphone5sがついに発売されましたね
5との違いは、cpuという人間でいう知能がパワーアップしたことにより、通信速度が2倍になり、指紋認証が追加されました。
しかし、重さ、電池の持ち時間は問い合わせたところ変わらず!
結論をいいます。
買い替えるなら
まだでしょ
ちょっと古いですが(笑)
来年のiphone6がでたら買い替えましょう(^人^)
最後になりましたが、最近は風邪が流行っているので手洗い、うがいをしっかりしてくださいね
こんにちは
あっという間に夏も終わりつつあり、涼しくなってきましたね。
みなさん、風邪をひかないように気をつけて下さいね
少し間があいてしまいましたが、新人研修の内容を紹介したいと思います。
今回は気管支拡張薬・喘息薬についてでした。
この薬で一番薬剤師として、習得しておくべき薬は吸入薬です!!
特に気管支喘息に用いられる吸入薬は
β刺激薬
ステロイド薬
があります。
最近では、
ステロイド薬+β刺激薬の配合剤
(アドエア・シムビコート)
をよく見かけます。
これらは、主に喘息発作予防で用いられます。
吸入する上で一番大事なことは。。。
・うがいをきちんと行う
・症状がなくてもしっかり続ける
また、吸入方法がわかりにくいものもあるため、
1度の吸入指導だけでなく、
次回来局された際にもきちんと使えているのか、
フォローしていくことも大切です
吸入指導は患者さんに理解してもらい、使って頂けるようにしないといけないので、なかなか難しいです
たくさんの経験を積んでうまく指導できるように頑張りたいと思います
今回も新人研修について紹介させて頂きます。
今回はタイトルにもありますように、抗精神病薬・抗うつ薬です。
自殺などの問題や罹患者が多いということで、
うつ病について紹介していきます。
うつ病の症状は大きく分けて精神症状と身体症状の2つがあります。
また、他の慢性疾患に比べて非常にQOLの問題がある疾患のようです。
うつ病での診断で有名なのが
17 項目ハミルトンうつ病評価尺度(HAM–D–17)
だそうです。聞いたことはあるのですが、詳しくは知らないのでこれを機会に少し調べてみました(‐^▽^‐)
HAM–D–17は、項目ごとにあてはまるものを選択し、合計の点数で以下のようにうつ病の尺度を評価するものです。
23点以上 -- 最重症
19 - 22点 -- 重症
14 - 18点 -- 中等度
8 - 13点 -- 軽症
7点以下 -- 正常範囲
更に調べていくと、うつ病の治療において、
「反応」… HAM–D–17の点数が治療開始前の半分以下となった場合
「寛解」… HAM–D–17 が7点以下となった場合
「回復」…6ヵ月にわたり寛解が持続した場合としている
という目安があるみたいです。
ここで、興味深い文献を見つけたのでそちらについても簡単に紹介していきます。
まずうつ病は,身体、精神からQOLそして社会機能にまで影響を与える疾患ですが、
うつ病の重症度と社会機能障害が必ずしも相関しないそうです。
更に、治療反応性と社会適応能力との関連性を検討した調査では、
『社会適応能力が健常人と同程度のレベルまでに回復していたのは寛解に至った群だけであった』そうです。
なので、いくらHAM–D–17において値が半分以下になった「反応」だけでは、患者さんは社会への適応能力がまだ回復していないということが言えそうですね。
更に、うつ病の治療のゴールはうつ病症状を軽減するだけでは不十分であり、社会への適応度も考慮すべきだということも述べていました。
先日、他の精神疾患での勉強会でも、
「患者自身の症状だけでなく、社会に適応しているのかを考慮すべきだ」ということを学びましたが、改めてそのことは重要だということを感じました。
そして寛解後は,抗うつ薬を最低半年から 10ヵ月継続しないと,再発の危険性が下がらないことが明らかとなっており、再燃・再発予防の有効な手段は服薬の継続だそうです。
ですので、今後の服薬指導として、患者さんに継続して服薬してもらえるよう今後頑張っていこうとおもいます
ちなみにお盆のため、今週と来週は新人研修お休みですので、次回のブログの更新は8月末を予定しております
皆さん、今晩は(.・v・.)
少しアップが遅くなってしまいましたが(汗)、今週の新人研修は胃腸薬でした
今回は新人が各店舗にメーカーさんを呼んで、指定されてた薬について学んだことを皆の前で発表するという勉強会でした☆
今回はネキシウムのお薬についてお話したいと思います
ネキシウムはオメプラゾールの一方の光学異性体(S体)です。
このS体のみにすることで、胃酸分泌抑制効果がより強いものになりました。
よって、効果の強さはネキシウム>オメプラゾールです。
世界では120か国以上で承認・販売されており、PPIの中ではネキシウムが海外で一番使われているそうです。
また、海外ではGEも販売されているとのこと
特徴としては・・・
①胃酸分泌抑制効果が高い
②内視鏡的治療効果を発揮
③症状持続消失効果発揮
④オメプラゾールよりCYP2C19による代謝を受けにくく、血中への未変化体への移行率が高い
といった点が挙げられます
今回は短めですが、また次回のブログもお楽しみに♪
8月に入り、猛暑が続きますが、しっかり食事を取っていきましょうね
こんにちは
今回の新人研修ではサノフィさんに「糖尿病の治療について」や「インスリン製剤」について教えて頂きました(=゚ω゚)ノ
まず!
糖尿病患者さんの多さにビックリ!
日本では、
糖尿病が強く疑われる人
糖尿病の可能性が否定できない人
合わせて2210万人いるそうです(゚皿゚)!
そのウチ実際治療しているのは、
たった10分の1くらいだそうです…(´・ω・`)
血糖値をしっかりコントロールする事で心筋梗塞や狭心症といった怖い病気になるリスクが減るので、自覚症状がなくてもしっかりお薬を飲みましょう!
また、インスリン製剤(注射)のお薬も最近は初期から使われるようです!
インスリン製剤を正しく使うポイントです(o´∀`)ノ
①針をまっすぐ刺してセットする!
②注射をしてからそのまま押した状態で10秒数える!
③注入ボタンを押したまま注射針を抜く!
④毎日少しずつ注射する場所を変える!
今回の研修を活かして、インスリン製剤の服薬指導もばんばんできるようになりたいです
iPhoneからの投稿