高校の文化祭では、アリスやかぐや姫のコピーバンドが活躍していた。


拓郎、陽水は中学の時に流行っていた。

氷の世界、東へ西へ、傘がない・・など井上陽水の裏返ったような高音ボイスと「独特の歌詞」がフォークソング小僧を魅了した。


NHKで久しぶりに「陽水」の特集を見る。


陽水が上京して、つまり、「心もよう」がヒットした頃、小室等の家に入り浸って「ボブ・ディラン」を聴きまくっていたという話は『非常に驚かされた』・・ディランの作詞に影響を受けた・・というのは、35年来のファンからすれば「意外」でもある。


「心もよう」には、心もようなどというフレーズは一切現れない。


ディランの作風、例えば、歌のメインテーマとは「全く別の日常茶飯事」が並べられて、最後にテーマが忽然と現れ、「だけど、考えて見ればそうでしょ。こういうテーマは、何気ない毎日の中で生まれるものなんだよ・・」と自然に歌い上げている・・ようなこと。

これは、陽水がディランに影響を受ける前から天賦に備わっていた才能なのだろう・・とファンのひとりとして感じている・・