「高校事変19」


高さ634メートルの東京スカイタワーがテロリストに占拠され、1400人が人質になった。しかもテロリストは核弾頭を持っている。

結衣ら姉妹はテロリストと戦うことになる。


前巻までの衝撃の真実や、複雑な親子問題などから見ると割とシンプルなダイハード的な話でした。

凶悪犯である優莉匡太の、母親が異なる4人の姉妹(JD1、JK3)がとんでもない戦闘能力を持ってテロリストらを容赦なくぶち殺す大量殺戮バイオレンスがこのシリーズの売りですが、今回4人揃っての大活劇はファンとしては嬉しいところだと思います。


本の帯には「暴力女子高生は世界を救えるか」とあります。確かにバイオレンスが一番大事なのですが、もう少しマッドな(馬鹿馬鹿しい)部分がある方が好みかも知れません。

もっとも今回は特に、四姉妹の姉妹同士や周囲の人との心の繋がりができて来ましたが、これがドライさも備え戦う彼女らに、次巻以降の地獄を招くのではないでしょうか。

作者がそう考えているとすれば結構恐ろしいですね。