昨日の、負けた試合の後、なかなか帰ってこない長男(9歳)の続きデス。
長男を探しに行った、夫。
じりじりと家で待つ私。
このLINEのやりとりをした、まさにその時。
「ただいまー」と、長男が帰ってきた!!
いつもと変わらない、普通の声で。
それに対して、「お、お、おかえりー!」と、思いっきり上ずる母。
あ、あ、次は何言う、なんて言う!!??
次の言葉を探しあぐねている間に、目の前に長男が立っていました。
野球帽にたくさん猫じゃらしつけて・・・。
「帰りにM君がさ、『おーい、たけー、こっち見てみー!』って言うから振り返ったらな。
帽子にたくさん猫じゃらしさして、笑ってて!
触角みたいで、おもしろくてな、それどーしたん!?って聞いたら、『あっちにたくさん生えてるねん、一緒に行ってみる?』って。それで、一緒に行って、帽子にさして、フウセンカズラを取って、持って帰ってきてん」
野球帽から突き出た猫じゃらしがピョコピョコ揺れてます…。
「M君さぁ、バイバーイって別れて、何回振り返っても、帽子に猫じゃらしさしたまま、こっち見て、笑って手ぇ振っててんでー。
俺は恥ずかしいから、人がいるところでは帽子とってたのに、M君はずっとかぶってた」
きっと。
泣いて泣いて、あまりにもへこんだ長男を見て。
M君、どうにか元気を出させてやりたいって思ってくれたのだと思うのです。
だから猫じゃらしを野球帽にさして、おどけて、声を掛けてくれたのだと思うのです。
「M君、優しいなぁ」
そう言いながら、長男においで!と腕を広げたら、
「ママ、俺、くさいで」
と長男は言った。
知ってる、くさいよなぁ、野球した後の君は、鼻が曲がりそうにくさい。
でも、抱きしめさせてよ!!
息を止めて、長男を抱きしめながら、泣きました。
なんて言葉をかけたらいいのか、どう慰めたらいいのか。
そんな私の煩悶なんて軽々と超えて。
「よくがんばったやん」でもなく、「お前は悪くない」でもなく、「また次がんばろう」でもなく。
試合のことになんて、何1つ触れないで、これだけ元気にさせることができる。
そんな底抜けの優しさが沁みて、、、泣けました。
「よくがんばってた、ホンマに。めっちゃかっこよかったよ」
やっぱりそんなありきたりなことしか言えない母に。
「うん、ありがとう。もっと・・・強くなりたいって思った」
鼻が曲がりそうを超えて、意識が遠くなりそうにくさい長男は言った。
お昼ごはん食べながら。
今日、長男が持って帰るはずだった手入れしなきゃならない共有の道具を、「俺が持って帰るからな」って、そっと持って帰ってくれたチームメイトや。
色んな友達が心のこもった気遣いをしてくれていたこと、改めて振り返って気づいたり。
「俺、友達に恵まれてるなぁ」って、つぶやく長男。
勝負は勝つためにあるけれど、勝たないで得られることもたくさんあるんだって。
9歳の子どもの、チームメイトの優しさに、大人の私が教えられることがたくさん、本当にたくさん。
野球部のこと、色んなこと、応援するの、支えるの、しんどいって言って、ゴメン。
野球部の子どもたちが、成長する姿、見せてもらえてラッキーだって、ありがとうって思って。
母もがんばります。
ジュエリーMの今後の予定
ジュエリークリニック
8月のジュエリークリニックはリクエスト開催!!
場所:神戸舞子ジュエリーMサロン
午前・午後1組ずつのご予約制