前回このブログを書いた後、当時の苦しかった時期のこと、まざまざと思い出して、ちょいとしんどくなりました…。

 
整理できたから書いてるつもりなのに、引き戻されるのあかんやーん。
 
というわけで、本日はこの続編ではなく、先日お友達と行った、おすすめのトレイルコースをご紹介したい!

 

誰かの夢の中に迷い込んだみたい

アメリカってちょっと車を走らせると(15分くらいで)、ビックリするくらいの大自然に遭遇します。

 

でも、Alvisoの街はそういう大自然との遭遇とはまた違って、近代的な街並みを縦断するハイウェイから降りると急に、なんだか懐かしい感じのする古い漁村のような街並みが現れるという…ちょっとタイムスリップしたような不思議さがありました。

海面より低く湿地帯にあるため、1980年代初頭の水害で大被害を受けて、美しい街並みの一部が失われたらしいけれど、それでも十分、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。

海辺のトレイル、水辺の古い鉱業がもとで海岸線に塩が堆積していて、地面が塩の結晶でおおわれています。

Alviso Marina County Park is located at:1195 Hope St San Jose, CA 95002

特筆すべきはその色!

角度によって、美しいピンク~濃赤に見えて、なんとも幻想的なのです。

まるで、誰かの夢に迷い込んだみたいな…。

 

かっこうの映えスポット!

Instagram用の写真を撮る女子グループ、カップル、ツーリストがいるかと思えば。

犬を散歩させているご近所の人っぽい方たちもいて、のんびり歩きながら友達と歩くの、最高でした。

Alviso Marina County Park シリコンバレーの南、サンノゼにある不思議な風景の公園。

 

行き方、オープン時間帯は上記のリンクから。

 

またブログを4月の急な帰国話の渦中に戻して…。

ぜったいにアメリカに残りたい!と主張した長女に続き、High schoolの10年生だった長男のこと。

 

Track and Filed真っ盛り

4月のはじめは、ちょうどTrack and Fileedのシーズンがはじまって、1か月が経とうという頃でした。

 

アメリカのハイスクールのクラブ活動はシーズン制。

 

秋シーズンのクロスカントリーは11月末終わり、ちょうど春シーズンのTrack and Fileed(陸上)のレースが目白押し。

クロスカントリーは長距離走なので、基本的にマラソンが得意な生徒しか参加していませんが、陸上は走るだけではなく、棒高跳びや砲丸投げなんかもあるから。

 

他のシーズンはぜんぜんちがうスポーツに取り組んでいる子たちが集まってきて、大所帯になります。

 

ハイスクールの花形アメフトの選手たちも、春シーズンは陸上にたくさん参加してくるから、友達がどんどん増えて、学内で声を掛けられることや、ちょっと立ち話できる人が増えていくの、長男はとても嬉しそうでした。

 

クロスカントリーで一緒に走ったバーシティ(学校代表チーム)の仲間たち、コーチたちは、陸上でもそのまま一緒だったので、より仲が深まっている様子。

最初のリレーで転んだのが、あまりに印象深かったのか、その後のレースでもリレーは常にアンカーを任され、他校のリレーチームにも顔見知りが増えて。

 

「あぁアメリカの高校生活、楽しい!」

そんなふうに口に出して言うくらい、長男のアメリカ生活、軌道に乗ってきたのがわかる日々。

 

恵まれた環境、絶賛満喫中

特にシーズンが始まってから、長男が中学のときから走ってきた800mのタイムが、レースのたびに更新されていて。

 

「このまま行ったらシーズン中に2分きれる!」

と、コーチやチームメイトに期待されていたのも、がんばれる原動力になっていました。

 

トレーニングジム、競技用のタータンが敷かれた、公式試合もできるトラックで日々の練習ができること。

 

ちょっと調子が悪くなると、専属のフィジカルトレーナーに見てもらうことができて。

 

コーチからは日々のクラブ時間内のみならず、自分でやったトレーニングのアドバイスがオンラインでリアルタイムでもらえる。

 

そんな恵まれた環境でいられること、本人はもちろん、親も応援し甲斐がありすぎて、ただ感謝の日々だったのです。

レースのとき、いい記録が出ても、逆に思うような記録が出なくても。

 

「長男はまだ来シーズンも、その次のシーズンも走れる!楽しみだね、まだまだ伸びるね」

と、とにかくポジティブに期待を込めて、励ましてくれる人たちに囲まれているのに。

 

「いや、実は来シーズンはここにはいないんです…」

そんなこと、いつ言えばいいん、どんな顔して言えばいいん、と泣く長男にかける言葉なんて、あるわけもなく。

 

情けないけど、一緒に泣くことしかできない。

 

たとえば私(母)が留学生VISAを取れば、子どもは帯同でアメリカに残れる。

たとえば長男の800mの記録でスカラシップを取って、どこかプライベートスクールに入れる可能性はある。

 

でも留学生VISAを取って、あと2年、自費で母子留学?次女はどうなる??

 

そして、プライベートスクールに入るということは、転校するということ。

今のチームメイトと走れるわけではない、それは長男が望んでいない。

 

何を、どう調べたところで。

公立高校への子ども単独での留学が基本的に認められていない以上、同じ環境を親なしで継続するのは不可能。

 

それ以外の結論はなかったのでした。

 

 

9月に入りましたねー!とうとう日本帰国まで3ヶ月を切りました!!

 

とうとう来てしまった…あと3ヶ月…。

 

「3ヶ月なんて、あっという間やん~」

と嘆く私達(親)に対して、子ども達は

「3ヶ月、結構あるやん~」

とのたまう。

 

この感じ方の違いこそ、代謝の差、か

(代謝がいいほど時間の流れは緩やか。ゆえに子どもの1日は大人のそれより長く感じるらしい)。

 

やりたかったことをやるぞ!

そんなわけで、3ヶ月の間にできるだけ、アメリカでやりたかったこと、後悔のないようにやりたい。

 

まずリストの中にずっとあったのに、手つかずだったゴルフ(いつでもやれると思ってたんだよなぁ)、レッスンを申し込んでみた!

↑アメリカにおうちを探しに来たときに持ってきていたゴルフバック、何回か打ちっぱなしに行ったくらいで、ずっとガレージで眠っておりました…。

 

近所のゴルフコース&打ちっぱなし場でのレッスン。

ホームページからコーチの顔写真を見て、経歴を見て、自分の予定に合いそうな人、となると、スチュワートしかおらんかったのですが。

 

写真ではシュッとした、強面イケメンの白人。

 

どうなんかなぁ、強面イケメンってちょっと緊張するなぁ(なんで…)と思ったけれど、そういうこと言っていたら、これまた、なかなか始められないので、えいや!で申し込んでみました。


いざレッスンに行ってみたら

迎えたレッスン当日。

指定された場所で待っていてくれたスチュワート。

 

写真とは別人ーーー!!!

 

一瞬、ホンマにこの人でいいんやろか?と声を掛けるの躊躇したけれど、相手が満面の笑みで

「Oh Seiko!?」

と話しかけてくる。

 

よくよく見ると、顔のパーツは、うん、スチュワート。

 

何があったかは知らないが、写真と比べると、身体が2倍くらいに膨らんだスチュワートがそこに…。

 

マッチングアプリで、別人が来た!って騒いでる人たちの気持ち、深く理解した瞬間。

 

なんで若いときの痩せてる写真をプロフィール画像にしてるん?って聞きたい、でも、そんなこと聞けるわけない。

 

おかげで緊張することもなく、いい感じでレッスンを受けることができました。

 

打てるようになると、がぜん楽しくて、昨日も今日も打ちっぱなし行ったもんね(スチュワートから、週2回練習して動画を送るように言われております→プロフ写真は解せずとも、いいコーチ!)。

 

帰国までにゴルフコースデビュー、叶えるぞー。

レッスンも受けてないのに私より次女の方が飛ぶのなぜ…

 

 

「ひとりになることを恐れていたら何もできひんから」長女にそう言われて始まった、アメリカのカレッジ探し。

 

ただ、これがベスト!と言えるほどのカレッジは…見つからなかったというのは前回のブログ。

 

コミュニティカレッジからの四年制大学への編入。

いまアメリカ留学のトレンドと言ってもいいほど、よく聞くようになりました。

 

ちなみに、アメリカに住む現地の高校生も、同じルートで大学編入をする人は少なくありません。

コミュニティカレッジで2年分の単位を取ってから、四年生大学に編入することで、学費を抑えられるから。

 

1本の電話に活路が

ただ留学生料金となると、コミュカレでも学費だけで、日本の大学(理系私立)くらいになってしまいます(地元の学生は3分の1くらいの学費、条件さえ満たしていればタダです)。

 

学費や生活費のコストが安いコミュカレは、編入率や卒業率も低かったりして、安かろう悪かろうでは留学する意味がない。

 

なかなかココ!という留学先が見つけられない中、長男、次女の帰国後の学校探しも難航して、精神的にすっかり疲れてしまっていました。

 

長女が私たちのもとを離れてもアメリカに残りたい!という決心を聞かされたときもショックだったけれど。

長女の希望を叶えてやれないかもしれない、ということのほうが、もっとショックだった…。

 

そんなある日、1本の電話がかかってきました。

 

それは、このブログにも何回か登場してくださっているノースカロライナの卑弥呼様 からの電話。

はじめてお目にかかったとき、2016年!
 
オーダーくださっていたブレスレットの話が一段落したときに、急に聞かれたのです。
「聖子さん、大丈夫?何かあったんじゃない??」と。
 
いつもと変わらず明るく楽しくお話ししていたのに…急にそう尋ねられて、絶句しました。
 
でも、その声がただ心配そうで、気遣ってくださっているのが伝わってきて、思わず急な帰任の話から、長女のアメリカに残りたい希望まで、すっかり打ち明けてしまったのでした。
 
すると卑弥呼様が、きっぱりおっしゃったのです。
「もし、長女ちゃんさえ良かったら、うちにホームステイをして、カレッジに通ったらどうでしょう?私は主人に聞いてみますから、聖子さんは長女ちゃんに聞いてみて」
 
続いて提示してくださったホームステイの費用は、到底、寮費にも満たない金額でした。
 
実はアメリカに来て半年がすぎた10月にも、ノースカロライナからカリフォルニアまで遊びにきてくださっていて。
うちの子ども達ともナパバレーまで一緒に日帰り旅行をして、面識はありました。
 
それにしたって、長女をホームステイさせてくださるって、そんな…。
 
「誰にだってこんなふうに言うわけじゃないのよ。あの時に会って、本当にいい子たちだなって思ったから。これも何かのご縁でしょう」
ありがたすぎて、泣きました。
 

まさかの東海岸留学!?

しばらくして、ご主人様もご了承くださったと、電話がありました。

〇車を運転できるようになってくること。

〇学校の手続きは自分ですること。

条件はそれだけ。

 

ノースカロライナのカレッジは卑弥呼様のお嬢さまも通われたという、離れた場所にいくつもキャンパスがある大規模校。

ホームページで見たところ、レンガ造りの建物が美しい、アカデミックな雰囲気のカレッジです。

 

長女もすっかり乗り気になって、5月早々にノースカロライナまで2泊3日の弾丸母娘見学旅に行くことになりました。

 

サンフランシスコからノースカロライナ、飛行機で5時間半。

日本からの直行便はもちろんありません。

 

東海岸、西海岸とは違って、遠い、めっちゃ遠い…。

実はご提案いただいてからずっと、私はメソメソしていて(長女はケロッとしていて)、こんな遠くに長女を留学させるって、既にさみしくって、正気じゃなくなりそうって思ってた、のでした。

 

飛行機の中ではYoutubeでダウンロードした、子離れという課題について論じた動画(精神科医からお坊さんまで)を何本も見ては、また泣き(長女はスヤスヤ寝ていた)…。

 

やばいでしょう、やばいですよ、子離れ、人生の大課題ですよ!

 

それでも空港までお迎えに来てくださっていたご夫妻の優しさに元気をもらい。

ノースカロライナの街並みの、西海岸とはまた違った雰囲気に魅了されて。

何よりも、隣で終始ワクワクしている長女の様子に、圧倒され。
 

こんな遠い知らない街で、留学して生活していこうと(優しいご夫妻のサポートはあれど)、それが楽しみでニコニコしているんですから。

 

なんというか、長女と私の感じ方のギャップ、もはやマリワナ海溝なみなんだって腑に落ちたら、気持ちも落ち着いてきました。

 

長女は自分の決めた道で生きていくんだ。

それがこの場所なんだ。

 

そんなふうにやっと納得できて、涙も引っ込んだ最終日の夜、夫から電話がかかってきたのです。

「もしかしたら、アメリカ駐在、延長かも」

再び揺れた気持ちで眺めたサンフランシスコの夜景

 

帰国なのか?アメリカ残留なのか??
長女はノースカロライナに来るのか?それとも一緒に住んでカレッジに行けるのか??

 

またまた(精神的に)翻弄される日々が始まったのでした…。


今日はMiddle schoolのBTS(Back to school night=夜の学校見学的な)。

 

オハイオ出張から夫も帰ってきて、バタつく夕方を過ごしております。

微妙にブログ書いてる場合か?と思いつつ、昨日の続きを…。

 

カリフォルニアでの進学

「ぜったいにアメリカに残りたい」という長女の希望を、どうやったら叶えられるのか。

 

長女は今行っているコミュカレのESLを5月に卒業予定で、もしそのままアメリカ駐在が続いていたら、ESLの卒業資格を持って、系列のコミュニティカレッジに進学する予定でした。

 

なので、まず予定通り(カリフォルニア北部)でコミュカレに進学したら、どれくらい費用がかかるのか。

他にコミュカレに留学するとして、何かオススメの方法があるのか。

 

まずはお世話になっていたコミュカレの留学担当の方に、長女が相談してみたのでした。

 

その結果は想像以上に厳しかった…。

 

やはり物価が高い地域だけあって、学費の何倍も生活費がかかるということが、わかった。

 

その費用、年間約46,700ドル(145円で日本円に換算すると…約680万円)。

とてもじゃないけど、通わせられない!

 

ちなみに住む家があって、生活費がかからないのであれば、約15,000ドル(220万円くらい)、これも取得する単位数によります。

比べてみると、いかに家賃など生活費がかかるのかがわかるというもの…。

 

ところが、

「住む場所で留学の費用は変わってくるっておっしゃってた。だから物価の安い地域に引っ越して進学する」

そう長女が言うのに、またしも驚愕したのです。

 

え?ひとりアメリカに残って、しかも住んだことのない場所で、カレッジに進学するの??

 

アメリカ進学リサーチの仕方

まずは費用的なことに、動揺が隠し切れなかったのですが。

 

実際のところ、住む場所を変えて進学するという長女の決意の固さに、一番動揺しました。

 

それと同時に、そこまで思ってるんだったら、何かいい方法がないか、探さなきゃ!という気持ちがメラメラと燃えたぎってきたのです。

 

留学担当の方のオススメは、カリフォルニアと同じ西海岸で、シアトル、オレゴンなど。

 

〇アジア人も多く、カリフォルニアと同じくおおらかな気質で、過ごしやすい。

〇西海岸であれば、日本にも近いし、帰省したいと思ったときのハードルも低い。

〇ミシシッピーなどもっと田舎に行けば、さらに費用は下がる。

〇留学生VISAは学内でのアルバイトが可能なので、アルバイトをしつつ、なんらかの奨学金を取れば、費用の圧縮は可能。

 

最初はGoogleMapでコミュニティカレッジの場所を調べ、しらみつぶしに1つずつカレッジのサイトを見ていきました。

 

やがてCollege Navigatorという便利なサイトにぶち当たり、そこからは効率よく調べることができるように。

このサイト、アメリカの教育庁が運営している高等教育機関を検索できるサイトなんです。

 

州、どんな学位(資格)が欲しいのか、公立か私立か、2年制か4年制か、何を専攻するかまで、細かくソートをかけて、検索することができます。

 

夫、私、長女、3人で手分けして、1日かけてリサーチした。

 

 

とりあえずオレゴン州のコミュカレに狙いを定めて、見学に行こうか、というところまではいったけれども。

 

本当にこれだけの留学費用払っていくことができるのか?

下の子たちもまだ2人、育てていかないと行けないのに??

 

やった!いい留学先が見つかった!!には、程遠い状況だったのでした。