というのも、バブルを経てうまい汁を味わった世代が蘊蓄語ろうとも、何ら説得力に欠けている。
『賃金低くても共働きで倍は溜まるでしょ』との某経営者コンサルタント?は宣う。
これには唖然だ。
こういう時代にしたその責務を端から忘れた暴言だ。もう少し、真摯に現実直視したディスカッションをしてもらいたいものだ。
38にもなると「夢」という言葉を発することの意味を、これまでよりも一層リアリスティックに思慮するようになる。「今更、夢ですか?」という考え方が日本には往々にしてある。
「もう○○歳なんだから」というこのセリフ、僕は人が発する言葉の中で一番嫌いな言葉だ。
何歳になっても夢を追いかけるのは素敵なことだし、脳にとってもいいことだそうだ。
但し、夢に浸かってしまってはいけない。それは現実を見えなくするからだ。
現実に身を置きながら、そこで苦悶の時間を過ごしつつ、「必ず・・・してやる!」という気迫と信念。そして努力。
これを続けるか否か。人生の充実度はそこで決まると言っても過言ではない。(僕はそう言い聞かせている)
とは言ってもだ。
夢を掴める人ばかりではない。夢を掴むために努力し尽くしたが、適わない時もある。
問題はこの場面でどう自分を認識するかだ。
・更に努力する
・良い意味で見切りをつけ、そこで学び培った胆力で新たな可能性を探る
美空ひばりではないが、「人生って不思議なもの」なのだ。
この不思議さとは、「夢をかなえる」人と、「叶わなかった」人双方は、人生の根底では全く変わらない結果、すなわち「成功した」ということを意味しているのではないだろうか。
何もしなければ、何も得ない。
アクションを起こせば波風が起こる。
EXILEのボーカルバトルオーディション2。テレビなどでご覧になった方もたくさんいると思うが、3代目Jsoul brothersのボーカルを選ぶこのオーディションに合格したのは、御存じ今市君と登坂君だった。最後まで残った10人の8人は叶わなかった。
が、その中の宮田君と多田君という2人は、「BREATHES」というデュオ名でデビューを果たした。
彼らの親ともいうべき松尾潔氏は「歌ってなければ死んでしまう、という気持ちでこれからの道をまっすぐ歩んでほしい」と告げた。
松尾氏の言葉は彼らだけのものではなく、夢を追いかけている人、またそれを叶えた人、そして叶わなかった人のすべてに言えることである。
「○○していなければ死んでしまう」と思って、それぞれの仕事や生業の道をまっすぐ歩む。
そこに気づくかどうかが、特に若い世代の人たちには判って欲しいなと最近思う。
そういえば、ナインティナインの岡村さんがこんなことを言っていた。
「(自分の仕事は)真剣にふざけること」だと。
どの道にあっても、「真剣に・・・」というモチベーションは大切なことだ。