海音酒楽

海音酒楽

音楽と海と酒と、そしてトレーニングを愛する筆者によるブログ。クラシック音楽、お酒の事、そして何よりも大好きな海のこと、そして健康のことなど思いつくままに書いていきます。

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出勤前にNHKを見ていたら、『結婚しない若者の実情』みたいなのをよくわからないコメンテーターが下手くそな議論をしていた。

というのも、バブルを経てうまい汁を味わった世代が蘊蓄語ろうとも、何ら説得力に欠けている。

『賃金低くても共働きで倍は溜まるでしょ』との某経営者コンサルタント?は宣う。

これには唖然だ。

こういう時代にしたその責務を端から忘れた暴言だ。もう少し、真摯に現実直視したディスカッションをしてもらいたいものだ。
山手線の線路火災で出勤立ち往生。寒いホームでひたすら待つのはキツい。

が、そんなとき、iPodにいれたATSUSHIのソロ・アルバムを思いだし、『Ooo baby』を聴いてみる。程よいテンポのブラックR&Bが、寒さとイライラを落ち着かせてくれる。ウィスキーでもひっかけたくなる雰囲気。朝から耳を酔わせてくれた。

ATSUSHI。挫折を乗り越えながら、真摯に音楽に向き合う他人では決して真似できない姿の結晶は、心から尊敬するに値する。

『音楽に出会ったひと、出会ってしまったひとは本当に幸せだと思う』(ATSUSHI)

38にもなると「夢」という言葉を発することの意味を、これまでよりも一層リアリスティックに思慮するようになる。「今更、夢ですか?」という考え方が日本には往々にしてある。


「もう○○歳なんだから」というこのセリフ、僕は人が発する言葉の中で一番嫌いな言葉だ。


何歳になっても夢を追いかけるのは素敵なことだし、脳にとってもいいことだそうだ。


但し、夢に浸かってしまってはいけない。それは現実を見えなくするからだ。


現実に身を置きながら、そこで苦悶の時間を過ごしつつ、「必ず・・・してやる!」という気迫と信念。そして努力。


これを続けるか否か。人生の充実度はそこで決まると言っても過言ではない。(僕はそう言い聞かせている)


とは言ってもだ。


夢を掴める人ばかりではない。夢を掴むために努力し尽くしたが、適わない時もある。


問題はこの場面でどう自分を認識するかだ。


・更に努力する

・良い意味で見切りをつけ、そこで学び培った胆力で新たな可能性を探る


美空ひばりではないが、「人生って不思議なもの」なのだ。


この不思議さとは、「夢をかなえる」人と、「叶わなかった」人双方は、人生の根底では全く変わらない結果、すなわち「成功した」ということを意味しているのではないだろうか。


何もしなければ、何も得ない。


アクションを起こせば波風が起こる。


EXILEのボーカルバトルオーディション2。テレビなどでご覧になった方もたくさんいると思うが、3代目Jsoul brothersのボーカルを選ぶこのオーディションに合格したのは、御存じ今市君と登坂君だった。最後まで残った10人の8人は叶わなかった。


が、その中の宮田君と多田君という2人は、「BREATHES」というデュオ名でデビューを果たした。


彼らの親ともいうべき松尾潔氏は「歌ってなければ死んでしまう、という気持ちでこれからの道をまっすぐ歩んでほしい」と告げた。


松尾氏の言葉は彼らだけのものではなく、夢を追いかけている人、またそれを叶えた人、そして叶わなかった人のすべてに言えることである。


「○○していなければ死んでしまう」と思って、それぞれの仕事や生業の道をまっすぐ歩む。


そこに気づくかどうかが、特に若い世代の人たちには判って欲しいなと最近思う。


そういえば、ナインティナインの岡村さんがこんなことを言っていた。


「(自分の仕事は)真剣にふざけること」だと。


どの道にあっても、「真剣に・・・」というモチベーションは大切なことだ。