「横暴すぎるPTA役員決め」 『AERA』(2014.3.3増大号) | まるおの雑記帳  - 加藤薫(日本語・日本文化論)のブログ -

「横暴すぎるPTA役員決め」 『AERA』(2014.3.3増大号)

朝日新聞出版の週刊『AERA』でPTA問題が取り上げられました。記事のタイトルは、「横暴すぎるPTA役員決め」。

中吊り

切迫早産なのに役職を免除されなかったり、御主人が失業中でパートと3人の子どもの子育てで大変なお母さんに責任の重い仕事が押し付けられたりといった事例を取り上げ、PTAの理不尽に切り込んでいます。

記事のまとめのところで、「誰もが納得できる形で役員を選ぶことができるのか」と問いかけがあり、「問題は選出方法の公平性にあるのではなく、有無を言わせず会員にし、負担の重い役職を強要する体制そのものにある。PTAは、『できる人』ではなく『やりたい人』がやるべきであり、『やりたい人』がいなければやめてもいい。」という趣旨の拙コメントが紹介されました。
(日経の記事を紹介した前エントリ中の「1.PTA活動の相対化」の部分も参照ください)

「うちのPTAはそこまではひどくない」と思う学校関係者やPTA関係者がおられるかもしれませんが、記事の中でも触れられているように、「誰かがやらなくてはならない」体制のもとでは、十分に起こりうることであることに思いを致してほしいと思います。


編集後記によりますと、引き続きPTA問題に取り組んでいくとのことで、PTAについての意見や体験を募集しています。

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<補記>
ちなみに、取材時には、入会の段階、役決めの段階における「強制」を黙認・容認するどころか、それに協力さえしている学校・教委の責任についても言及しました。