狭山不動尊(所沢市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 この前、武蔵野三十三観音霊場めぐりをしましたが、その時、第十三番に金乗院(山口観音)へ行ったついでに狭山不動尊こと狭山山不動寺にも行きました。

 天台宗の別格本山というから古いお寺かと思えば、実は昭和五十年四月二十六日に開山したという、新しいお寺でした。

 そもそもの成り立ちは西武グループがユネスコ村に日本の文化財が集められていたものを文化財保護のために集めて、ひとつのお寺として建立したものらしい。

 そのため、勅額門とか御成門とか丁子門とか(それぞれ国指定重要文化財)、第一多宝塔(埼玉県指定有形文化財)など、日本の建築文化の粋を集めたような見事な境内となって、見学の価値が大いにあります。

 所在地は埼玉県所沢市上山口二二一四番地で、プロ野球の埼玉西武ライオンズの本拠地・西武ドームのすぐ近く(道路の向かい)です。西武ライオンズの選手がシーズン前に必勝祈願を行なうことでも有名だったかと思います。

 道路に面して門があり、そこから石段がありますが、足腰の弱い方の為に緩やかな坂道(スロープ)が作られていたりして、境内はかなり整備されている印象です。

 勅額門は徳川幕府三代将軍家光が父の秀忠(台徳院)の為に建立したものをこの地に移築した、たいへんきらびやかな印象の門です。

 御成門は勅額門と同じく徳川家光が建立したもの。芝の徳川家台徳院の御廟に建てられていたものです。

  第一多宝塔は、慶長十二年(西暦一六〇七年)に美濃国の林丹波守が建立したもので大阪府の高槻市の春日大神・畠山神社にあったものだということです。

(2011年9月22日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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