あずかり観音 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 秩父三十四観音霊場第十二番札所・野坂寺の話の続きです。


 三門(三門)の中央に「あずかり観音」という三面の観音像があります。三面大黒というものはよく見たり聞いたりしますが、三面の観音像とは何でしょうか。十一面観音というようなものとはまた違います。


 正面が普通の観音像としての穏やかな表情で、向かって右側が憤怒の形相だったり……。どんな意味があるのか解説をよく読んでみますと、面白いことがかかれてあります。


 たとえば右側。

 「怒り、腹立ちを預けて平常心にもどりましょう」

 と書かれてあります。


 つまりこの観音像をみて、平常心で、境内に入りましょう、ということなのでしょう。怒りや憎しみ、哀しみのまま境内に入るのではなく、不穏な心の状態をここで観音様に預けて、穏やかな気持ちになりましょうということのようです。

 







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