1年はあっというまに過ぎ、今年も地元の春里中学校1年生を対象とした、職場体験の季節がやってきました。工期が迫っている中、職人さん達には少々ご無理を申し上げ、仕事の説明や体験を実施。本日午前中はリフォーム工事の準備ということで足場組みのお手伝い、荷おろしを手伝ってもらいました。さらに写真にあります現場、春岡B棟（K邸）、春岡D棟（S邸）の見学。掃除をしながら、作業を進める大工さんの仕事を見てもらいました。
生徒さんは下の方から大工さんの作業を見学しています。大工さんが手に持っているのが「さしがね」と呼ばれるもの、極端な話をすると、この「さしがね」一つで各寸法を出してゆきます。したがって難易度の高い現場を任せることのできる大工さんになるには、数字に強くなければできません。そうした数学的指導も昔の親方は弟子にしたものですが、最近は組み立てるだけでおしまいという現場に慣れてしまった大工さんも多く、恥ずかしいことに、階段を大工さんが作れないなどといったお粗末な話を聞いたことがあります。生徒さんたちには「社会に出たら学校の勉強など関係ないと思ったら大間違いですよ」と少々偉そうに説明させていただきました。