広島放映権料の謎
広島球団決算、32年連続黒字=グッズ好調、観客減など補う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000020-jij-spo
プロ野球、広島球団の2006年決算が黒字になることが21日、分かった。セ・リーグで初優勝した1975年以来32年連続の黒字となった。
観客動員は2年連続で100万人を突破したが、約4万人減。放送権料収入も前年比で18.4%減ったが、これらをグッズ販売の増加で補った。「ブラウン(監督)語録カレンダー」が7万5000部を完売したほか、ファンらと共同開発したグッズも展開。県外からの購入者も増えたという。
----------------------------------------------------
天文学者さんも計算している んですが、いまいち納得いかない。
試算してみたが、どうしてもおかしい部分が出てくる。
まずは、確定している事実について。
・2005年と2006年の広島主催試合の地上波全国中継数について。(N=ナイター D=デーゲーム)
N D なし 深夜
2005 7 3 0 1
2006 3 1 7 0
・球団発表により、広島の2006年放送権収入は前年比18.4%減。
・楽天の決算より、楽天の2005年放送権収入は7.7億(主催巨人戦3試合)、2006年は5.9億(同1試合)
これだけではわからないので、いくつか条件を仮定してみる。
・広島の巨人戦中継は1試合1億。(広島は値下げに応じなかったので中継なしが増えたという説あり)
・2005年の深夜中継は、局の都合による変更なので1億のまま。
・デーゲーム巨人戦は1試合5000万円と仮定してみる。
・巨人主催の広島戦については、広島に放映権料は入らない。
・楽天の決算より、巨人戦以外からの放送権収入は約5億と考えられる。
ローカル中継やスカパーからの収入と思われる。
広島の場合、ローカル中継が多い(約60試合?)ので5億よりは多いだろうが…。見当つかない。
以上の条件から、まずは広島の巨人戦中継からの収入を計算。
2005年: 1億×8試合 + 5000万×3試合 =9億5000万円
2006年: 1億×3試合 + 5000万×1試合 =3億5000万円
差額が6億円。
2年間で巨人戦の全国中継以外に変化がないとすると、去年の減少分が 18.4%=6億円 ということになり、
2005年度の広島の放送権料収入は30億円
ということになってしまう。そんなバカな・・・。
実際は、(巨人戦がスカパー独占になったことなどにより)スカパーからの放送権収入が増えたんだろうと思われます。
また、関西で巨人戦に差し替えて、阪神戦の放送をするようになったため、広島-阪神戦の放映権を関西局に売っているとも考えられます。
結局、ローカル等の放映権料が不明なので推測するしかないのですが、楽天の決算は参考になります。
地上波巨人戦以外の収入が約5億。
広島はこれよりは多そう。
そして、この部分の収入は 2005年 < 2006年 なのでしょう。
えいやっと見積もってみたところ、
< 2005~2006広島テレビ放送権収入(推測) >
2005年: 9.5億(巨人戦) + 8億(その他) = 17.5億
2006年: 3.5億(巨人戦) + 10.5億(その他)= 14億
これで大体20%減になりました。
計算してて思ったんだけど、巨人戦からの収入が3.5億でも黒字が出せるって、広島はすごいですね。
人件費をよっぽど削ってるんだろうな。
(グッズ販売で3億補うとか、無理がありすぎる)
そりゃあ、弱くてもしょうがないよな。
しかしそれじゃあ、客も減る一方だろうしな…。
他のチームが広島に合わせないといけないんだろうけど、こんな状況だから。
↓
<中日>福留、3億8500万円でサイン「納得はしてない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000117-mai-spo
こういうチーム(中日も赤字なのだが)と、広島が優勝争いを出来るわけがない。
優勝争いをせずに客を増やす方法はあるんだろうか?