楽天の決算が出ました
こちらから見られます。
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/meeting/
本体の決算も面白そう なんですが、球団の決算がある程度詳しく載っているのが素晴らしい。
さすが仮にも上場企業!
今年の楽天野球団は13億の赤字だったようです。これについて、決算説明会では
広告スポンサーやチケット販売等、売上については引き続き好調を維持したが、
球場改修や練習施設の増強など、償却負担の増加により営業赤字。
と、償却負担が増えただけであり、収益性の悪化ではないとしていますが…。
支出については詳しく書かれていないので、球団収入の内訳について二年間の比較を見てみました。
<楽天野球団 収入の内訳>
2005 2006
スポンサー 22.4億 27.0億
チケット 23.5億 24.0億
放映権 7.7億 5.9億
スタジアム 5.6億 4.8億
ファンクラブ 2.6億 1.7億
グッズ・肖像権 2.7億 1.5億
地方興行・二軍 - 1.4億
その他 0.8億 0.2億
合計 66.7億 65.4億
(端数は丸めたので、合計とあっていないかもしれない)
伸びているのはスポンサー料。それとチケット収入が微増。
放映権は2億(巨人戦2試合分?)ほど減ってる。わかりやすい…。
ファンクラブや、グッズ収入はかなり減っている。
スタジアム収入も減っている。楽天は指定管理者になっているので、球場飲食店とかの利益と思われる。
何か変だ。
ファンクラブ、球場売店の食べ物やグッズの売り上げは減ってる。
チケット売り上げは微増?
スポンサー料は大幅増??
ここからは推測なんだが、楽天の入場者数は減ってるんじゃないだろうか?
だって、ファンクラブが減ってるし、球場売店の利益も減ってるんだもん。
スポンサー料は親会社次第。
球団の業績と無関係に出すことも出来る。
チケットについても、関連会社とかに買わせてるんじゃないだろうか?それで去年の売り上げを確保。
しかし、飲食店やファンクラブからわかるように、実際の来場者には結びついていない。
『空席は飯を食わない』という言葉もあるし、プロ野球の水増し体質からするとその方が自然。
こう考えると、収入のつじつまが合ってしまう。
もちろん、スポンサーについては親会社以外からたくさん獲得した可能性もあるけど。
でも来場者は(おそらく)減ってるし、試合中継や視聴者数も減ってるんだから。(去年の全国放送は1試合のみ)
どちらにしろスポンサー料については過大評価だったってことになるよね。
そして、指定管理者制度の限界について。
『球場の運営をチームが代行し、球場から得られる利益の大半をチームがもらえる』
という制度。
これさえ出来れば、ロッテやダイエーも黒字化出来る!とはしゃいでた人達がいた。
結局、スタジアム収入は5億程度にしかなっていない。
指定管理者制度では、30-50億の赤字をカバー出来るとは思えない。
もっとも、スポンサー料27億の全部を楽天が出していたとしても、今の状況ならアリかもしれない。
キャンプとか称して練習してるだけで「マー君、マー君」ってNHKや報ステが一企業の宣伝してくれるんだから。
でもそれって、これまでのプロ野球と同じことやってるだけじゃん…。
『プロ野球は赤字。親会社の宣伝目的で生き延びてるに過ぎない。
そして、野球を優遇してくれているマスメディアによって生かされてるに過ぎない』
試合の全国中継は今後も減るだろうから、マスコミ様がキャンプ情報やらなんやらをやってくれなくなったら、今のスポンサー料はない。プロ野球の規模は維持できなくなる。そして、その時はすぐ近くまで来ている。