2006年はこうなる? | プロ野球の視聴率を語るblog

2006年はこうなる?

何だか重くて更新に手間取ってしまったのですが、あけましておめでとうございます。

 

一応新年らしく、今年の野球界を占ってみます。

 

 

 

<ワールドベースボールクラシック(WBC)>

 

視聴率については、それなりには取るでしょう。

3月3日が中国、4日が台湾、5日が韓国なのですが…って、なんだかすごく恣意的な日程・対戦順だなあ。

 

その後順当に行けば3月12~16日で日本、韓国、アメリカ、メキシコで2次リーグ、上位2チームが準決勝を行うらしい。

 

どんな順位で抜けても対戦相手が変わらないのね…。移動が全て予定通りに行われるから当事者にとっては楽なんだろうけど、見る側にとっては消化試合が増えてつまらなくなるだろうな。

 

この大会については、野球人気復活の切り札と考えるのではなく、地上波プロ野球中継の消滅後の『冬の時代』の数少ないプロ野球の普及材料と考える方がいいと思います。そのためには初回の視聴率が大事になるのですが…。

 

 

まあ、15%前後は行くでしょう。

 

 

とはいえ、見た人が『やっぱり野球は面白い!』と思ってくれるかどうかの方が問題なのですが…。テレビ画面からでも選手や観客の『本気度』というのは必ず伝わってくるものです。観客は仕方ないとして選手は100%の準備、プレーをしなければ野球の将来は暗いでしょう。アテネ五輪の野球はむしろプロ野球の評判を下げたようなので、選手は現在のプロ野球が危機的な状況にあることを認識してしっかりやらないといけないでしょう。

 

個人的には、アテネであったようなドタバタぶりの方でもいいのですが…。
 

 

 

 

<巨人戦視聴率と放送形態>

 

2005年も10.2%と過去最低を更新した巨人戦視聴率。そして、後半からは延長放送の打ち切り、深夜送りなど放送枠を維持できなくなって来ました。今年度もいくつかのテレビ局は巨人戦中継から降りたがっている、と聞きます。

 

個人的には、野球中継の視聴率低下というのは社会構造の変化によるものであって、いくら努力しても昔のように全試合放送に足る視聴率を維持するのは不可能であると思います。いつかは、必ず日常のテレビから野球が消える日が来ます。

 

テレビから野球が消えるのがいつになるのか、それまでにプロ野球がテレビを必要としない興行形態に変化できるのか、が現在の主な焦点です。

 

 

昨年のゴールデンタイムでの放送数は129試合。それをどのぐらい下回るのか?

 

多分、春先から土日についてはデーゲームが出てくるんでしょうね…。

 

 

年間平均については、もしかしたら今年より上がるかもしれません。もうすでに、ゴールデンでの10%というのはこれ以上下がり様がない数字であることや、一応監督交替や巨人の成績などは今年についてはポジティブに働きそうな気がするので…。とはいえ、ここ数年下げつづけた野球をなめてもらっちゃ困るな。アナリストとしては目標視聴率を9.3%としておきます。

 

 

 

 

<球団の経営形態>

 

上とも重なるのですが、巨人戦が地上波中継されなくなることによって、球団経営に大きな影響が出ます。

 

放送数の減少、及び放映権料の減額。それによる経営の悪化。

 

というより、すでにもう影響は出ています。

 

 

セリーグでは広島、中日も赤字に転落。黒字球団は阪神と巨人だけになりました。

 

パリーグもこれまで通りの傾向。楽天は1~2億の黒字だそうですが、これとて巨人戦の放映権料3億がなくなればその瞬間消える黒字です。それにチーム成績は最悪で、2年目以降も変わらなかったら間違いなく収益は悪化するでしょう。

 

去年新たな再編の動きが出なかったのは僕としては意外だったのですが、今年あたりはこらえきれなくなるチームが出てくるかもしれません。

 

 

1リーグとかは、もうないと思う。現時点ではもう、巨人戦が売り物にならなくなってしまっているので…。

あったとしても、チーム数の現象に伴う消極的な選択としての1リーグでしょう。

適切な時期に、適切な手を打たなければ事態は改善しないんですよね。

(1リーグだけが手ではないとは思うが、結局何もしてないに等しい)

 

 

 

 

<プロ野球人気の地方分権>

 

防衛軍の最近の流行は、『巨人人気は落ちたが、その分他球団の人気は上がった』というものだそうです。

 

これについては肯定も否定もしませんが、まだまだ怪しいと思っています。

 

 

地方人気の主な根拠はまず楽天、次にロッテ、そして阪神、ソフトバンク…といったところだと思いますが、どうしても楽天は一昨年の日本ハム、ロッテは01年の近鉄と重なって見えてしまいます。つまり、移転初年度や優勝年度に起こる一時的な人気である可能性があるんじゃないか、ということです。

阪神も、05年より03年の方がムーブメントとしては大きかったわけですし…まあ、ここは経営が超健全なのでチームとしてはそれほど気にすることはないですが。ソフトバンクは人気は上昇しているかもしれませんが、経営的に大きなアキレス腱がありますよね…。

 

 

楽天については、去年はメディアからの超強烈なサポートがあっての人気であるわけですから、今後は自力でそれを維持しないといけない(テレビにとって野球がインポータントなものではなくなるということと、楽天はTBSとケンカしてしまったので…)ので、僕はかなり厳しいと思っています。ロッテやソフトバンクについては、親会社が元気なうちに人気と経営をどうバランスとっていくかでしょうね。

 

 

もちろん、今後は巨人戦からの利権が期待できない時代になりますから、地方の人気は大事なのですが…。ロッテは100歩譲るとしても『楽天は人気だから地方での野球人気に死角なし』とか言われると文句の一つもつけたくなりますよね。そんなに甘いもんじゃないですよ。

 

 

 

 

その他、個人的に気になる分野について。

 

 

<ドイツW杯>

 

個人的には今の日本代表はそんなに誇れるチームじゃないと思うのですが、3試合だけならどう転ぶかなんてわからない。初戦から△○×でベスト16とか言ってみる。

 

あと、今年は次期代表監督や協会人事も注目ですね。

 

<某J2チームについて>

 

とりあえず、GMとか置いてみたみたいですね。監督人事もまあ及第点だと思います。(過程はハチャメチャだったが…)あとは外国人選手の補強ですね。これが上手くいかないと結局何にもならんと思う。

 

僕がこのチームとどう関わっていくかは…まだ秘密。

 

リーグとしてはJ2の方が面白い点が多いと思いますが、情報が手に入れにくいのが難点ですよね。

 

 

 

<トリノ五輪>

 

フィギュアとかあんまり興味なし。佐々木くんと皆川くん(出れるのか?)の成績だけが気になる。

始まってしまえば他の競技にも目が行くと思うけど。

 

4年前は、調整中の皆川賢太郎と同じスキー場で滑ってたこともあるんだぜ!しかも、その日のそのスキー場、7人ぐらいしか人がいなかった!…アルペン人気も死角ねーな…。

 

だから、佐々木明には期待。他の人はスタート順的に厳しいと思うけど…。