王、長嶋、星野の無謬性と胡散臭さ
昨日紹介した、WBC選手選考、ホワイトソックス・井口選手の代表落ち(っていうのかな…)について色々なコメントをいただきました。
まだマスメディアの論調が出揃ったわけではないですが、まあ見るまでもなく昨日の報道と同じ雰囲気のものが多くなると思います。すなわち、
『2人の日本人選手を中心に据える構想からホワイトソックス・井口の招集は見送られる』
とかいう誤魔化した論調です。
何だよその『構想』って!
野球を見ない視スラーのために解説しますと、松井、イチローは外野手で打順は4番、1番。
井口は内野手で2番を打っていることが多く、全くポジションは重なりません。
サッカーに例えるなら
『中田・中村を中心に据える構想から、川口の招集は見送り』
といった感じです。
プレーの面では何か問題があるという訳ではないので、呼ばないというなら個人的な理由があるということでしょう。
それも選手間でのいざこざではなく、王監督と井口選手(元ダイエー)の間に確執がある、ということです。
さて、まあそれが悪いとはいいません。
(98年のアルゼンチン代表とか、02年のアイルランド代表とか。いちいちサッカーの話題出してしまいますが)
悪いのは、そういう話に不自然なフタをしてしまう野球マスコミの体質です。
別に『なんちゃらな構想』とか怪しい言い訳をせず、堂々と『確執があるから』と書いたらいいんですよ。
王、長嶋だって神様、完璧ではない。
失敗することもあるし、嫌な部分もある。個人的な感情をぶつけることもあるでしょう。
でも、そういう話は出てこない。出さない。
このblogで話題にしてきた視聴率低下ですが、目立って出現したのは2001年からです。
僕は最大の原因は『イチローのメジャー移籍』だと思っているのですが、知り合いの元野球ファンではよく『王・長嶋で煽りすぎて若者がついていけなくなった』、そして2000年にあったいわゆる『ON対決』によって、むしろファンが白けてしまったのではないか、と主張する人が多いです。
最近では僕も、それも確かにあったかもな~と思っています。(そんなに大きな原因ではないと思うけど)
長嶋の監督時代は、やることなすこと全てが上手くいく、メークドラマ!という感じの報道がされていました。
『長嶋の背番号3ユニの再現!』みたいな感じでジャージを脱ぐのはいつか?ということで散々煽った時期もありました。(どーでもいいさ、そんなもの…)
アテネ五輪前後もそんな、大本営発表的な報道ばかりでしたよね。
今は『韓流、韓流』でワイドショーがとんでもないことになっています。
しかし煽れば煽るほど、一部のファン以外の一般人は離れていくように思います。
情報の押し付け、メディアによるファシズムというのは、信者には心地よく、無知なものは洗脳されてしまうのですが、正しい情報・判断力を持った者には違和感を与えます。
低下する一方のプロ野球人気に対して、今いるファンをつなぎとめるために王・長嶋の神格化が行われているのでしょうが、そういった姿勢が一般人(昔は一般人も多く野球を見ていた)の野球離れ、野球への嫌悪を生んだ、という側面もあるのではないでしょうか。
ところで、最近では星野仙一もそういう扱いをされていますよね。
今報道ステーションに出てましたが、
『球団を上場すると利益を出さなくてはいけない、そうなるとファンにしわ寄せが行く』
『パリーグは赤字でもファンのために耐えてきた』
とか言ってる。
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< `∀´ >っ ♪ ベリー・インポータント
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◯< `∀´ >◯ ベースボール!
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いくら村上憎しとはいえ、これが正論としてまかり通るのか??
親会社は利益を出さず、『ファンのため』に高額年俸、赤字を補填し続けるのが、正しいプロ野球の姿なのか…。
(まあ、そうだな。この数十年を見ると…)
星野の意見だと選手年俸の削減とか、あまつさえ自分の取り分が減ることなんか『ファンのため』とかいって断固反対するんだろうなあ。
そしてマスコミもそれを擁護する。
それで、どうしようもなくなった球団(親会社)から順に破綻する、と。
これはもうダメかもわからんね。