『巨人の星』消滅 (週刊文春05年8月25日号) | プロ野球の視聴率を語るblog

『巨人の星』消滅 (週刊文春05年8月25日号)

<各局首脳を直撃 『視聴率ヒト桁』それでも巨人戦を放映しますか?>

 
かつては驚異的な人気を誇り「お化け番組」といわれた巨人戦中継。だが、ナベツネ流の巨人軍改造計画が進めば進むほど、チームの魅力は失われ、ファンの気持ちは離れた。視聴率はヒト桁台のどん底を這い、中継を担う民放各社の関係者は頭を抱えている。

  

 
(前文略 古きよき時代の話) 

 

 そんな時代もいまは昔。巨人戦中継を楽しむファンの数は激減している。
 7月のオールスター戦以降、8月11日までの平均視聴率はなんと「6.9%」(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)とかなりヤバイ数字。しかもこの間、一度としてフタ桁に達せず、ゴールデンタイム(19時~22時)の番組なのに、視聴率は深夜番組レベルに陥っている。
 この惨憺たる数字にはあのナベツネさえもショックを隠せない。視聴率のことを尋ねられただけで、
「バカなことを聞くな!」
 と報道陣を一喝する始末。

 

(中略 今シーズンは年間平均が一桁に行くかも!?と煽る)

 

 ヒト桁なら打ち切り―これがテレビ界の現実だ。
久米宏氏が久々に司会復帰して話題になった新番組「A」(日本テレビ系 日曜日20時~21時)も例外ではない。

 

(中略 『A』の視聴率について触れ、『A』の番組関係者が登場)

 

「悔しいから言うわけじゃないですが、今の巨人戦の数字は『A』以下ですよ(笑)。7月17日の『巨人-横浜戦』は日曜日なのに7.3%でしょう。『A』でさえ平均で7.6%あったんですからね」

 
(中略)

 
「局内ではゴールデンの人気番組が5本あって、うち3本がコケると会社の業績が傾くと言われています。『A』もこけましたが、巨人戦はそれ以上のダメージでしょう」

 

 

<巨人戦がないと喜んでいます>

 

 実際、日テレは巨人戦の視聴率不振の影響もあって広告収入が激減。番組ごとに提供されるCM収入が前年同期比で22億円(4月-6月)の大幅減収となった。
 日テレ関係者が明かす。
「日テレが巨人戦で苦しんでいるのは、日テレから読売に支払う放映権料(1試合につき約1億円)が高騰したまま下がらないのに、視聴率が取れないので広告料をディスカウントしなければならないためです」

 

(中略 土曜日の中継をNHKに譲った話や、野球よりドラマ、バラエティの方が安く出来ると)

 

 民放で野球中継に携わる関係者がテレビ局内の内情を明かす。
「経営のためには野球をやめてもいいという意見はうちの局でも出ていますよ。でも打ち切り論が出たからといって、そう簡単にやめられるほど野球とテレビの関係は浅くない。
 だから苦渋の思いで各局とも苦しみながら中継を続けているんです。『早く立ち直ってくれ、野球界』『がんばってくれ、巨人軍』と祈っている。もし星野監督が就任すれば、改革へのいいきっかけになるかもしれないとも思う。プロ野球が本来の魅力を取り戻してくれれば、視聴率は復活すると信じています」
 

 
 このままヒト桁の低視聴率が続けば、民放各局、とくに日本テレビの広告収入激減は避けられない。来シーズンの中継権利獲得は今秋からだが、その際には重大な経営判断を迫られることになるだろう。今後も民放は巨人戦中継を続けるのかどうか。民放各社の首脳に話を聞いた。

 

(中略 テレ東、TBSの偉いヒトが登場)

 

 フジテレビの山田良明常務の話は編成制作の責任者として切実だった。
―巨人戦よりレギュラー番組の方が数字がいいですが。
「いまはどの局もその週に巨人戦が何本か入っていると、『ああ、ここはもうダメだ。数字で勝てない』となります。先々週、うちは木~日と4本持っていたんですよ。ゴールデン・プライムの平均視聴率をヒト桁にしないようにと頑張って、何とか落とさずにすみました」

 

(中略 テレ朝、日テレと続く)

 

 昨年、日テレは視聴率三冠王の地位から10年ぶりに転落した。巨人は民放テレビ局の疫病神となりつつある。

 

 

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偉い人インタビューは面白かったかも。

せっかく取材して書いてくれてる記事なので、あえてここに全文は載せないようにします。

(いろいろ問題あるかもしれないので…ほとぼりが冷めたころにこっそりうpするかも)

 

すぐに全文を読みたい人は、買うか立ち読みかでお願いします。