パチッ!
嫌な音がした…。
たぶん…した。
朝一、雨の中、制作部さんが用事してくれたテントの中で準備中、私物のFMトランスミッターが…壊れた。
よって、本日の録音部のやりとりは、大きな声で行う事となる。
「高田君、高田君…、…たかだぁーーー!」
とこんな感じ。
ロケセットへ移動して、録音ベースごと風呂場へと押し込められても状況は変わらず。
「高田君、高田君…、…たかだぁーーー!」
「お・お・く・まあーー!」
閉ざされたホコリだらけの元・お風呂場から、私の声は、現場へ届くのだろうか…。