増毛町に行ってきました 【2日目】
おはようございます。
なんとか4時に起きることができました。
こちら、増毛港よりお送りいたしております。
これから海老かご漁の水揚が始まりますよ
甘海老を傷つけないように、この赤いカゴで獲ります。
待つこと30分。
箱詰め作業の準備が整い、いよいよ水揚げ開始!
お~大漁 うまそ~
烏賊もそうですが
活きがいいと透き通ってるんですね
そして鮮度を落とさぬよう、間髪を入れず、箱詰め開始。
さながら、海老なだれっ
この後、8時にセリにかけられ
海老さんたちは全国へ飛び立って行きました。
増毛の甘海老は築地でも評価が高いそうですよ。
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そして、石崎町長(右)から、増毛の魅力をたっぷり伺い・・・
(詳しくは別記事でどうぞ 月末UP予定です)
増毛の歴史を学ぶべく、
総合交流促進施設 元陣屋(もとじんや)へ。
ここは増毛の歴史を学ぶことができる総合施設。
画像や書物などの収蔵品もあります。
また、郷土資料室では、
幕末に秋田藩が築いたこの元陣屋が
北方警備の拠点として機能していた様子も
知ることができます。
雨野教育長にお話を伺いましたので
詳しくはVTRでご覧ください。(月末UP予定です)
ニシン漁の様子。
船いっぱいのニシン。
.
ニシンを船から陸へ運ぶ、お母さんの像。
上に飛び出ている部分は、
傾けて、ニシンをダダダーっと流し下ろす時の
首ガードだそうです。
小さいのは子供用。
漁師の息子だった社長も、背負って働いたそうです。
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昨日に続き、増毛駅へ。
こちらは、「旧旅館 富田屋」。
建築 昭和8年 木造3階建て。
※現在は民家です。
ニシン漁で栄えた、古い港町である
増毛の歴史的建造物群は
北海道遺産に登録されています。
映画「駅~STATION」で
「風待食堂」として
活躍した「多田商店」。
大正2(1913)年創業の雑貨店。
昭和6年発生の火災後に新築。
現在は、「風待食堂」の看板を掲げ、
観光案内所になっています。
港町といえば、猫。
足にすり寄ってきました。なつっこい
多田商店の犬。
じっと睨みあう2匹。
なんか、2匹とも味があったので載せてみました。
番外編ということで
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お昼は、「福よし」さんでお寿司。
港町の寿司は旨いです
こちらも詳しくはVTRでご覧ください。(月末UP予定です)
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再び港へ。
皆さん、今まで海老、海老言ってきましたが、
増毛の漁業は、甘海老だけではないのですよ。
それはホタテの稚貝の養殖!
3~4センチの大きさまで育てた稚貝を
オホーツクや東北へ出荷しています。
そう、名産地のホタテも元をたどれば増毛産
ホタテ部会長の横内さんにお話を伺ったんですが、
この出荷作業がなかなか大変なんだそうです。
作業としては
早朝、稚貝を海から引き揚げる(増毛にて)
↓
出荷(増毛にて)
↓
搬入(受け手、例えばオホーツクのどこかの漁協)
↓
その日のうちに養殖場所の海へ戻す(受け手)
こんな流れですが、ポイントは、
稚貝の命は時間勝負。
実はこれは、天候次第だそうです。
例えば、増毛側が引き上げの漁に出ることが出来ても、
受け手の海が時化ていたら,
運んだはいいが稚貝の行き場が無く、
死んでしまいます。ですので、
その日のうちの作業完了が必須です。
ですので、シーズンになると
両者は毎晩、夜中に連絡を取り合います。
明日は行けそうとの判断(横内さんのお仕事)がでたら
夜も明けきらない早朝の港に
助っ人も含んだ人々がどーっと集まり
出荷時間が遅れないよう、町民総出で頑張るそうです。
すごいですね。
出荷時の様子をビデオで観せていただきましたが
皆さん、手さばきの早いこと~
しかし、裏にこんなご苦労があるとは知りませんでした。
ヘーヘーボタン(古いですね)を連打したい気分ですよ
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さてさて、この2泊3日の旅。
お世話になっている宿は、
「オーベルジュましけ」さん。
ご存じ、三國清三シェフ。
その素晴らしいご活躍ぶりは、
ここで述べるまでもないでしょう
ホテル内には三國シェフのコーナー。
帝国ホテルの村上料理長にも師事されていました。
私の気にいったエピソードをご紹介。
シェフがフランスへ修行にいったばかりの頃、
ホテルに泊まるお金が無くて、
毎日、浜辺で寝ていたとの事。
その時のシェフの言葉。
「お金がないんだもん、しょうがないっしょ!」
・・・なんという根性。
そしてなんという大らかさ。
増毛の厳しい大自然で育ったおかげで、
こういった根性がついたそうです。
また、新鮮な海の幸を食べて育ったので
良い味覚ができたともおっしゃっています。
その、世界に認められた三國シェフ曰く、
増毛の食材は世界に通用する!
・・・と、いう訳で、早速いただきま~す!
最高のお料理をともにさせていただいたのは、
インタビューでもお世話になった石崎町長、
國稀酒造の林社長。
もちろん乾杯は「國稀」です。
私はあまり(日本酒が)飲めないんですが、
(ごめんないさい)
それでも海の幸とのマリアージュが
とても良く感じられました。
明日は、その國稀酒造の歴史を探るべく
旧商家丸一本間家などを訪れます