問題解決のツール、教育のためのTOCを家庭で使い始めてから私の中でこどもに対する考
え方の大きな変化がありました。それは、
こどものできること、できないことを決めつけない
ということ。以前までは◯◯ちゃんはまだ保育園だからお料理のこれをするには早いよね、とか、まだ◯才だから算数はこれくらいのやさしさがちょうどいいよね、など年齢と照らし合わせて彼女のできる・できないの基準を決めていたのです。でも日常の中で生じる対立を解決しようとするとき、こどもは大人が考えつかないような解決策を提案してきてくれたり、自ら考えた答えに沿って、想像よりもずっとしっかりと責任を持ってアクションに起こしていたのを見て、「あぁ、自分はこどもの能力を決めつけていたな」と痛感させられました。
※ こどもとの対話(教育のためのTOCの「子育て」カテゴリ)
そして実は、同じように家庭でツールを使っているママ・パパさん達に聞いてもまさしく同じ意見であることが多いのです。
一度こどもの考える力に限りないポテンシャルがある、と思うと、他のこと、、例えばリンゴの皮をむくといった手先を動かすことにも「お母さんが教えて、見ててあげるからやってごらん」と挑戦させてあげようという気持ちになります。
その子が何か挑戦しようとするとき、「できない」という前提で育てるのと、「できる」「可能性がある」という前提で育てるのとでは、大きな違いを生み出しそうなことは言うまでもないですが・・
「信じろといっても子どもは子どもだしねぇ」と思っていた私のスタンスをがらりと変えたのはやっぱり、実際に娘とツールを使って対話することで自分の「こどもはこんなもんだ」「こどもはこの程度しか考えてないはずだ」という思い込みがワラワラと発見され、実は娘は力を持っていたことがどんどんとわかったからだと思います。