今日、友人からサザエをもらいました。

福井の海で自ら潜って採ったそうです。

波に引っ張られて溺れそうになりながら採ってきてくれた有難いものなので、大事に頂きたいです。


サザエで思い出すのが、昔、私の「天然」な妹が、より一層天然だった若かりし日の話。

その頃、妹は女友達と2LDKのアパートをシェアしていたのですが、同居の女の子の彼氏が、サザエを買ってきたか採ってきたかで、みんなでサザエをアテにビールを飲もうという事になったのです。

同居の女の子とその彼氏がビールを買いにいっている間、妹は置いてあったサザエをつついていたらしいのですが、しっかり反応するサザエを見ていると、ちゃんと生きているんだということに驚き、そのうち何だか可愛く思えてきて、食べられてしまうのがかわいそうになってきたのです。

実家では昔から犬も飼っていたので、どうも同じ系列に置いたようです。

そして、破天荒な妹が取った行動は、なんとサザエをアパートから持ち出して、近くの川に逃がしてしまうというもの。

サザエがその辺の川で生き延びれるかどうかとか、川に放たれるか人間に食べられるかどちらがサザエにとっては幸せかとかいう議論は存在しなかったようで、ただただ食べられることから助けたかったみたいです。

ビールを買ってルンルンで帰ってきたカップルには、「なんてことするん!」と、こっぴどく怒られたそうです。

サザエが実際に喜んでいたか悲しんでいたかは定かではありませんが、サザエを川に逃がすという発想は、我が妹ながら「な、なんと・・・」と絶句したのを覚えています。

料理をマメにする妹ですが、いまだに貝類は自ら買って調理する事はないそうです。


サザエをもらった後、妹にもお裾分けしようと電話で話していて、そういえばそんなことあったよな、と昔のことを思い出していました。

帰ってテレビをつけると、偶然かどうか関連性があるかどうかわかりませんが、「私は貝になりたい」をやっていました。

古いバージョンのものを小学生の時に見ましたが、子どもの頃に受けた衝撃を今でも覚えていました。

貝という存在から見た世界は果たしてどのようなものなのだろうと少し気になる終戦記念日でした。

CozyKoji(コージーコージー)