ミイコが先日裏窓の網戸を開けて脱走した事件(?)がありましたが(http://ameblo.jp/maruchappy/entry-11268418857.html )、その後、自由の勇士ミイコは、ふたたび脱走を試みました。


前回、網戸を勝手にスライドさせて出来た異次元の入り口から、外の世界へ出て行ったので、網戸が開かないように、網戸と窓枠の境目を養生テープで何箇所も留めておきました。


網戸を横にスライドさせても開かないとみるや、今度は「必殺網戸めくりの術」を使って、網戸を強引にぶち破ってしまいました。


ちょうど私は隣の部屋にいたのですが、ガタガタと怪しい音がするので、イヤな予感がして慌てて見に行ったところ、ちょうどミイコが上部からベロンとめくれた網戸をすり抜けている最中でした。


慌てて「ミイコ、ミイコ」と呼びながら窓際まで行きましたが、なんせ養生テープで何箇所も留めてあるので、網戸を強引にスライドさせようとしてもなかなか開きません。


そんなぐらいでは簡単には開かないように留めていたので当然のことなのですが、たいそう苦戦しました。


必死に一枚一枚養生テープを剥がすしかなく、ミイコが遠くへ行かないように「ミイコ、ミイコ」と呼び続けながら、慌ててなかなか剥がれない養生テープと格闘しました。


「戻っておいで」という説得が少しは抑止力になったのか、ミイコは出た場所からあまり動かず、外の広大な世界をキョロキョロ見渡しています。


「なんでこんなに頑丈に貼り付けてあるんだっ」と必死にテープを剥がしている自分自身が、コントでもしているようで滑稽でした。


そのうち、ミイコは必死に呼ぶ飼い主の声を置き去りに、少しずつ隣家の屋根へと移動していきました。


養生テープを剥がすのをあきらめた私は、ミイコが作った猫サイズの隙間を人間サイズへと広げるべく、「必殺網戸めくりの術」を繰り出して(そう、ニャオン!とでも言っているような心持ちでした)、ミイコを追って外の世界へと抜け出ることに成功しました。


ミイコは隣家の屋根の上でゴロンと仰向きになってゴロゴロ転がっています。


隣家の方に手を伸ばしながら、必死に「ミイコ、ミイコ」と呼びますが、転がったまま戻ってくる気はありません。


隣家の屋根の強度が未知数なのと、かつ礼儀上の問題から、私がそれ以上近づけないことを知っているかのように、ミイコは余裕を持ってゴロゴロしているのです。


私は、「ミイコ、おいで」と嘆願しながら、自分の家の境界ギリギリのところに爪先立ちし、身を乗り出して釣り人のように自分の手をミイコのいる方へ垂れて、必死に「おいでおいで」をしましたが、ミイコは「へへ~ん、余裕だよ~ん」とでも言わんばかりにゆったり寛いでいます。

しばらくは根気比べが続きましたが、最終的には少しずつ近づいてきてくれて、やっとのことで抱き上げることができました。

網戸を突き破ってまで外に出たかった気持ちはよくわかります。


すこしは気が晴れてくれていたらうれしいです。


私自身も、網戸をぶち破って外へ出るという、普段はなかなかできない豪快なことを体験できて、それはそれでよかったです。


CozyKoji(コージーコージー)