イギリスの鉄道雑誌Today's Railways誌を参考に、2003年ダイヤでのヨーロッパ各国の動向に関する記事を日本語でまとめてみました。各記事にそれなりのボリュームがあるため、複数回に分けています。今回はドイツとスイスでの動きです。
なお、原本は英語のため、機械翻訳で日本語への変換後、当時の鉄道状況などを別に調査したうえで追記、構成を変えて文章化しております。一部ブログ筆者により情報を補足している点もあります。その点は と緑で塗っております。
ドイツ
ベルリン〜インスブルック間にICE列車導入
2002年12月15日より、ドイツ鉄道DBはベルリン〜インスブルック間に、ゲッティンゲン、フランクフルト・マイン、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ヴェルグルを経由するICE列車を以下の通り導入した:
ICE109 ベルリン発11:41→インスブルック
ICE108 インスブルック発8:37→ベルリン
ICE-1の401 062/562~401 067/567編成がÖBB乗り入れ用に改造され、既存の401 068/568~401 071/571の4編成を補完している。ÖBB乗り入れは4日間で1サイクル運用だ:
1日目:ICE 91 ハンブルク→ウィーン、ICE 766 ウィーン→インスブルック
2日目:ICE 108 インスブルック→ベルリン
3日目:ICE 109 ベルリン→インスブルック
4日目:ICE 767 インスブルック→ウィーン、ICE 90 ウィーン→ハンブルク
バート・ゼーゲベルク線再開
ノイミュンスター〜バート・ゼーゲブルク間は1984年以来旅客輸送が廃止されたが、2002年12月15日に再開。運行は、AKNとハンブルク高架鉄道(ハンブルクUバーンの運営会社)の共同運行であるノルトバーンが、アルストム社のLINTA型ディーゼル列車を使用している。ハンブルク〜リューベック線のバート・ゼーゲブルクからバート・オルデスロー間は、ドイツ鉄道DBに代わって運行される。
スイス
ミッテル・トゥールガウ鉄道が廃線に
2002年12月15日、ミッテル・トゥールガウ鉄道が清算された。SBBやFWを含む債務者への弁済は完了した。スイスとロシアを拠点に保存されていた2両の旧イントラフルーク客車の売却は難航しているが、1両はすでに日本の愛好家に高値で売却されている。MThBが管理していたフラウエンフェルト・ヴィル鉄道は、4月の理事会までSBBが管理することになった。
(ブログ筆者の備考:本文で取り上げられている日本の愛好家が買い取った客車は確か、箱根ラリック美術館のあのオリエント急行かと)
本日は以上です。
参考資料:Today's Railways の2003の各紙面内、News Round Upより当該記事をピックアップ