ある雑誌が55歳から74歳までの1060人に行ったアンケートで、

「(健康に関することで)今、何に後悔していますか?」

 

という問いに1位になったのは、食事管理をしていればよかったや、タバコをやめとけばよかったなど生活習慣にかかわる事ではなく、歯の定期検診を受けておけばよかったというものでした。

虫歯や歯周病の悪化で歯を失い、食事を楽しみきれなかったり、歯の治療費がかさんでしまったりすることが後悔の原因になっているのかもしれません。

 

活性酸素は呼吸で取り入れた酸素が体内で消費される際に作られ、体外から入ってきた細菌を退治するという頼もしい物質です。

しかし疲労やストレスなどで活性酸素が作られ過ぎてしまうと、組織を酸化させてしまい、老化や胃潰瘍や白内障やがんなどの病気の原因になることもあるのだそうです。

歯周病は歯周病原性細菌に感染することで起こるのですが、

この細菌があると、白血球中の免疫細胞が菌を退治しようと歯ぐきの組織に集まり、活性酸素を排出し攻撃をします。

これがストレスがあったり寝不足の場合、免疫細胞が過剰に発生してしまい、歯周病を攻撃するつもりが歯ぐきの組織を壊し、逆に歯周病になってしまうことがあります。

 

破壊された歯ぐきの組織は炎症を起こし、炎症の周辺には免疫細胞が集まり、活性酸素でさらに歯ぐきを傷つけてしまうのです。

この悪循環で歯周病は進行していきます。

まさにもろはの刃です。

腕を動かさずにたった3秒でクリーニングが済んでしまう歯ブラシが開発されました。

この歯ブラシ、なんと咥えるだけ

マウスピース内に配置されたブラシが自動で磨いてくれるのだそうです。

面倒臭がりな人にはいいかもしれませんね。

写真で形状を見ると奥歯の奥や歯間は磨けるのか?といった疑問もわいてきますが、クラウドファンディングで資金が集まったため製品化されるようです。

この歯ブラシ、日本で見る日も来るのでしょうか。

パンを作るときの膨らまし粉や油汚れを落としたり掃除でも活躍する「重曹」

虫歯予防にも効果があるのだとか。

500mlの水に対して3gの重層(食品用)を混ぜ、口に含んでグチュグチュゆすぎます。

食事の後の酸性に傾いた口の中を、弱アルカリ性の重層で中和するのです。

重層水は重炭酸塩とも呼ばれ、唾液の中にももともと含まれている成分で、唾液の一番の働きである歯の再石灰化を促してくれます。

また、ある種の口臭も防いでくれ、一説によればフッ素よりも効果があるのではないかとも言われているようです。

しかし、効果を上げようと重曹の濃度を高くしてしまうと口の中の粘膜を痛めてしまうので注意が必要です。

食事の最後に牛乳を飲むことによって口の中の酸の量が減るという研究結果が発表されました。

被験者は20歳以上、4つのグループに分けられ、それぞれ

「シリアルを食べるだけ」

「シリアルを食べてから牛乳を飲む」

「シリアルを食べてからリンゴジュースを飲む」

「シリアルを食べてからを飲む」

という行為を行い、30分後に口の中のpH値を計測しました。

 

シリアルを食べるだけと食後にリンゴジュースを飲んだグループのpH値は平均5.83

水を飲んだグループは6.02

牛乳を飲んだグループは6.48

牛乳を飲んだグループが最も酸の量が少ないという結果になりました。

シリアルのような糖分を含む食事は酸を発生させますが、牛乳はこれを中和してくれる働きがあるようなのです。

実験内容からすると、この効果を生むには食事の順番も大切ですね。

しかし、もちろん食後の歯磨きはしましょう。