最初に言っておきます。
今回のネタは、次のネタのためのフリです。
「利己的遺伝子」
の話をひとつ題材に…
生物の身体は遺伝子を乗せている乗り物、
器にすぎず、
生物の行動や自然淘汰も遺伝子にとって
その種の数を増やすのに有利かどうかで説明できるとするもの。
「利己的な…」と銘打ってるので
まるで遺伝子が意思をもってるかのような感じ…
遺伝子で生物行動を説明するというのは、
例えば
女が化粧をするという行動を説明する場合は
いい男の種をもらう可能性を広げるため。
ここでいう、いい男とは社会的なメリットがあるという意味。
例えば、顔がいい、技術を持っている、生活力がある、等
社会的に力を持つ男の遺伝子があれば、その子供も
社会的に力をもつ可能性が高い。結果的に自分の遺伝子も
存続していく可能性が高い。
故に、女は化粧をする…
その種によって、
どんな性質を持つ遺伝子が有利かは変わってきます。
蜂や鮭やアザラシやチータや…
みんな、独特の行動パターンや、その種独特の特徴があるから。
その種独特と思われる行動もその行動が、
遺伝子にとっては有利だったため自然淘汰の結果、
有利な行動をとる遺伝子の数が増えたということなんだと。
これが、
「進化」っていうことらしい。
針を持った蜂が,
持ってない蜂よりも進化的に有利だったっていうこと…
じゃあ、
「個の存在」って何なんだ？
いまだ疑問符がついたままのこのテーマ。
これっておそらく人間の永久的な問いのテーマのひとつで、
「人間はどこから来て、どこに行くのか」と同じくらい、
繰り返し問いつづけられるんだろう。
「なぜ、自分はここにいるんだろう」
「自分はここにいる意味があるんだろうか」
「ここから自分がいなくなったら世界は変わるんだろうか」
で、この問いに対する答えで主流なのは
「あなたはそこにいる意味がある」
「存在する全てのものに、必ずその存在の意義がある」
「あるべきものが欠けたら世界は変わる」
宗教ですね…
フェリーニの「道」は見たことあります？
何回見てもいつも途中で寝てしまうんだけど、
その中でも、同じような問いがあって
その答えは「道端の石だって存在する意味がある」
っていうものだった
（と、思ったけどどうだったか？）
「ちっぽけなものにも、
存在の意味がある」
っていうのは、
ひとつの真理なのか？
このモチーフとは、詞やら映画やらで、
手を変え、品を変え、
いろんなとこで何度も出会ったことがあります。
でもね、どんなものにも存在の意味があるっていうのは、
人間が考え出した願い、願望にすぎないんじゃないかって気が…
例えば、
今、一陣の風が吹くとする。
その風に、どれだけ意味があるか？
気温差とか、大気の流れとか、モノが動いたとか
いろんな要素がからみあって風は吹くんだけれども、
単なる自然現象のひとつだよ。
吹きはじめってどこかとか考えないよなぁ…
人の存在もそんなもんじゃないのかなぁ？
地球が生まれて、海が出来て、生物が生まれて、
その自然現象の繰り返しで大きな流れの中でヒトが出てきて…
偶然と偶然の繰り返しでいま、ここにいるに過ぎない。
そんなもんじゃないのかなぁ？
ただ、偶然と偶然の重なりあいで「いま」があって
ひとつでもその偶然が欠けたら「いま」は成立しない。
だから「いま」を成立させるためには
すべてのものは必要だということなのかなってね。
「いま」という立場からみて眺めた場合、
すべてのものがそこにあるのに意味がある。
もし、あるべきものが、仮に無かったとすれば
「いま」は変わっている。
「いま」は成立しない。
でも「いま」でなく「この先」必要かということになると
そんな、必然性は全く無い気がするんだなぁ。
また変わる。
変わりつづける。
「そこがそこにある必要」というのは全く無い。
はじめから無い。
「いま」を成立させる時にだけ存在する。
ということ…
偶然と偶然
出会いあって、愛し合い、
ただ、父と母が重なりあった勢いで、
TORU☆CHANGが
ここにいるってことなんかなと…
「いま」をがんばります。
ではまた→次のネタ