シルバーウィークに
学生の頃の友人がミラノへ遊びに来てくれました。

日本から遥々こんなミラノまで、
時間もお金も体力もたくさんかかるのに
さらにお休みも取って。

もちろん
観光や買い物やその他諸々
彼女の中でのミラノでの用事があったとは思うけど、

「私に会いに来てくれた」っていうのが
なんとも一番嬉しいこと。

彼女を含む5人の友人たちで卒業旅行として
一度ここへ来たことがあるので、
お互いにミラノは2回目。

“帰ってきたよー”ってDuomoに向かって言いながら
まずはEXPOへ行ってきました。




前回の6月には
体調悪くてほとんど見ることなく出てきてしまったので、
じっくり見て回るのはEXPO3回目にして初めてで。

6月のガラガラだった頃とは大違いで
入り口から多くの人で混み合い入場に40分も待ちました。




●イタリア ワイン館




●イタリア ビール館




私はほとんどお酒は飲まなくなったけど
彼女やダンナさまは結構な酒豪。

ダンナさまはミラノに来てワインを飲み始めたら
その美味しさ、奥深さにハマってしまって、
産地やブドウの種類や作り方の違いを勉強するまでに。

このワイン館では
10ユーロで自分の好きな3種類のイタリアワインの試飲ができる
っていう楽しい企画をしていました。

彼女には
ダンナさまが好きって言ってたもの1つをオススメして、

それと
その場にいたソムリエの方のお勧めワインと
もともと彼女が好きなプロセッコの3種類を試飲。


日本に来るイタリアやフランスからの輸入ワインは
私たちに買える程度のものだと全然美味しくないし
何と言ってもかなり高い。

やっぱり
自分が住んでるその土地のものを
有り難く頂くのがほんとうにイチバン。

日本人の私がイタリアに住むことになっても、
これまでの食習慣や遺伝的素因云々を関係なくして
この感覚は当てはまるものなのかな?
と初めは疑問に思っていたけれど、

このワインの味を知って
美味しい!と感じたらやはりそうなんだと思います。

それは
オリーブオイルやハム類に関しても同じ。


ダンナさまの影響で私もだいぶワインに詳しくなったのだけど、
ビールに関してはほとんど無知。

彼がたまに飲むビールをちょっともらうくらいで
イタリアのビールは全然飲んだことがなかったけど、

このEXPOでちょっと試飲したのは、
日本のと違って小麦の味が強く濃く
蜂蜜を材料に使ってると言われたように
とってもマイルドでかなり美味しかったです。

やっぱりビールもそうなのでしょう。


●スイス館 ラクレット




その後
彼女が学生の時に8ヶ月間インターンで住んでいた
スイスの名物料理、
ラクレットを頂きました。

イタリアのお隣の国なのにその気候は全く異なり
山々に囲まれたスイスでは農業はあまり得意ではない様子。

その代わり
ゴツゴツした土地でも採れる小麦やじゃがいも、
そして酪農がとても盛んなようです。

その代表的なお料理がラクレット。

たしかにどう考えても

小さな牧場で
ぎゅうぎゅうにして飼われる日本の牛さんから
無理やり搾り出されるお乳よりも

広大な本場のアルプスで
とってものびのびと育つスイスの牛さんから
自然に出てくるお乳の方が、

絶対に美味しいに決まっているし
お薬やワクチンも最低限でいいに決まっている。

スイスの代表的チーズであるエメンタールや
イタリアの山あいのパルマ地方で出来るパルミジャーノ・レッジャーノは
長いこと乳酸菌発酵で熟成することで旨味がどんどん増して
本当に美味しいハードな濃厚チーズだけど、

8月に行った南イタリア特産の
モッツァレッラやリコッタのような超フレッシュチーズは
出来立てを頂くのが一番美味しかった。

やっぱり
ここでも同じことが言えるのです。



その他には
モロッコ館や“未来の食品ロボット”なども見てきました。










EXPOを存分に満喫した翌日からは
スピーガ通りやモンテナポレオーネ通りでのお買い物や
スフォルツァ城などの観光をし、

4日間のミラノにさよならして帰っていきました。










ダンナさま以外に
久しぶりに日本語で心行くまで話すことが出来て
わたし自身とっても楽しかった。

周りに気を遣う彼女は
日々の忙しいお仕事や新婚生活で
ちょっとお疲れ気味に見えたけれど、

ミラノの美味しいご飯や
イタリア人の超自由な人柄に触れて

本来の彼女を取り戻したような気がして
私もかなり安心。


やっぱり私は
ひとが好き、ごはんが好き。


とっても楽しかった4日間、
ほんとにどうもありがとう。