秋田和徳ブログ『バラ・グラフィック』 -210ページ目

7月14日

「CDジャケット10月編 part 1」


いつオファーを受けたのかよくわからないままに、
なんとなく、いつの間にやらはじまった、10月発売のCDジャケット。


7月12日、今回のCDジャケットとは別件の用事で、
都内のレコーディング・スタジオに。
すると、本題(別件のこと)はそこそこに、
「アルバムはどうするのか?」という話に発展。
(そこではじめて「あっ、やっぱり自分がやるんだ」と実感。)

メンバーの意向により、今回はジャケットの表1を、
ある高名なお方に絵を描いていただくという前提で受けた仕事。
(ボク自身もそのお方を深く敬愛しているがゆえ、
「ならば喜んで」という気持ちでした。)
それには一刻も早くお願いにあがらねばならないこともあり、
氏の過去の絵を(突然だったためネットで)見ながら、
あれやこれやと即席ミーティング。


7月14日、レコード会社の担当ディレクター氏らとともに
早速、氏の仕事場にお伺いする。

そして、メンバーから出たキーワードをもとに、
必要最低限の要点とリクエストのみをお伝えする。
いうまでもなく、
真の天才――アーティストにしてアルケミスト――を前に、
ボクが何か、イメージ的なるものをほんの少しでも、
よもや提案なんぞしようものなら、
それは創作の妨げにさえなりかねず、
おこがましいにもほどがあるのです。

あとは氏の魔法の手から紡ぎ出された、
そこかしこに置かれている数々の作品を至近距離で鑑賞しながら、
そのお話をうかがったり…。
あるいは壁に飾ってある仮面やティアラに
直接触れさせていただいたりと、好き放題し放題、
ミーハー心丸出しで、しばし、至福のひとときを(笑)。


実は三年前に、別のアーティストのCDジャケット用に
――ボクの強い(一方的な)薦めにより――二度、
絵をお願いする機会がありました。
とはいえ、あまりに偉大なお方なので
おそらく覚えてくださってはいないだろうという思いから、
その時のCDジャケットを持っていってお見せしたら、
すぐにわかってくださいました。

そのことすらも畏れ多い、氏の描く狂気すれすれの絵を、
ボクも心待ちにしています。




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My all-time favorites
#34

曲は、Rialtoで「Shatterproof」。





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