2007年、あなたのお気に入りの広告は?
なんと早いことか…
突然ですが、2007年の広告でお気に入りの広告ってありますか?
この季節といえば毎年恒例の「広告批評 広告ベストテン」
2007年のベストテン はもうチェック済みでしょうか?
(ラーメンズと茂木さんの対談も好きですし、このカバーもかわいいです。)
で、それぞれのジャンルで今年何が選ばれているかは直接見ていただくとして、海外のブログでこんな広告のリストを発見しましたのでご紹介します。
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Top tech ads not necessarily seen on TV in 2007
『2007年の必ずしもTVで見たわけじゃない主要テク系広告』
by boing boing : A Directory of Wonderful Things
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Appleのページ上部のスーパーバナーと右側のスクエアのバナーが連動したVistaバージョンのものから始まり、広告業界や広告を皮肉ったもの、コンシューマリズムをミュージカルにしたものまで幅広く紹介されています。
TVCMもあれば、バナーもあるし、YouTubeにあげられたものも、ということでTVで見たわけじゃない話題になった主要な広告、っていうタイトルになっているんですね。
(tech adsを「テク系広告」としていますが、ここでピックアップされているものは動画広告です。)
15作品紹介されているのですが、その中でも個人的に衝撃を受けたものをご紹介します!
■iPhone in a blender
Blendtec というブレンダーメーカーの動画。
そう、タイトルを見て想像つくように……
※動画中に出てくる、willitblend.com に他にもいろいろ載っています。
それから、英語の台詞が長いので字幕があるといいのですが、広告を皮肉ったものも取り上げられていました。
■The Breakup
広告と消費者との埋められない溝を結婚になぞらえて。マイクロソフトがつくったようです。
以下、ネタバレしますので、お気をつけください。
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いきなり「離婚したいの」と切り出す妻。離婚の危機が訪れている夫婦の会話にこんな台詞が出てきます。
妻「あなたばかり話して、私の話をあなたは聞いてくれないじゃない」
夫「でもWEBサイトがあるだろ?」
妻「えぇ。『この商品を注文する』っていうときだけね」
夫「ほら、話してるじゃないか」
妻「でも、それは会話じゃないわ」
-中略
妻「あなたは口では愛してるというけど、行動で示してはくれてない、誠実じゃないわ」
-中略
妻「●●●●(あれこれ夫に不満を述べる)・・・あなた、聞いていないでしょ!?」
夫「クーポンだな、クーポンがほしいんだろ」
妻「私のことが本当にわかっていたら、そんなのが問題じゃないってわかるはずよ」
夫「君のことなら何でもわかっているよ!××××・・・」
呆れて何もいえない妻はその場から去っていく。
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広告も結婚(恋愛)も一緒ですね。
相手をよく知り、相手のことを考える。
自分がどうしたいかを押し付けるのではなく、相手がどうしてほしいか思いやりを持って考える。
考えるだけじゃなくて、行動で示す。
関係を築くのは大変だが、失うのは簡単。
残りわずかな2007年も、新しく迎える2008年も、
企業と消費者の皆がハッピーになれるような広告やWEBサイトを提供していけるようにがんばります!
- 2007年、あなたのお気に入りの広告は?
<WEBコンサルティングG 内田若菜>
時間格差時代のマーケティング
少し前の記事になりますが、日経ビジネスの11月19日号で、
「狙え!時間賢者」と題した、時間消費に関する特集がされていました。
その特集記事の冒頭の一節にこのように書かれています。
「自由になる時間がほとんどない人と、持て余してムダに消費してしまう人。
2極化が進む中で、限られた時間の充足感を高めていくために、カネや知識を絞る「時間賢者」が増殖しつつある。」
ここ最近、格差社会というキーワードをよく目にするようになりましたが、その格差は所得や資産だけではなく、時間についても二極化が始まっており、これって、いまの、そしてこれからのマーケティングに非常に重要な切り口というか、考え方だと思っています。
すべての人間に平等に与えられているはずの、1日24時間という限られた時間の中で、いかに自社の製品やサービスの消費に時間を割いてもらうか、または時間を有効に使えるサービスを提供できるか。
そこには、自由になる時間=可処分時間が少ない人ほど、時間に価値を見出して、時間を有意義に使おうとする、という考え方があります。
そもそも購買行動とは、お金を使ってモノやサービスを購入する行為で、消費行動とは、その購入したモノやサービスをまさに消費(使用)する行為で、前者について、24時間営業のコンビニやインターネット(EC)の登場によって、購買行動の二極化にある程度対応してきました。
消費行動の二極化については、購買行動とは違い、単に時間節約というだけでは片付けられない、”時間への価値”という個人差が存在します。
消費行動の二極化を、ざっくりと両極に振って説明すると、
1.時間を節約し、新たな時間を作り出すための消費(家事代行、ビリーザブートキャンプなど)
2.自分の価値感にあった、奥行きのある時間を過ごすための消費(プレミアム系の商品・サービスなど)
日経ビジネスの記事には、「緩」「急」のメリハリがついた高い水準でのサービス、と表現していました。
今後マーケティングのSTPを立案する上で、この「消費行動の時間格差」という考え方を取り込むことは、マーケターにとって重要な示唆を得られるはずです。
<バイラルプロモーショングループ 吉田 雅一>
2007 ITキーワード番付
先日、東京IT新聞より「2007 ITキーワード番付」が発表されました。
昨年の同企画で上がっていたのは
ユーチューブ、グーグル、ミクシィ、Web2.0、グーグルアース、ビスタ、ワンセグ、番号ポータビリティー、DS、iPod、ウィニー、CGM、ナナロク世代、SNS、セカンドライフ……
だそうです。
技術やメディア寄りだった昨年に比べると、
今年は社会現象や社会問題が入っていますね。
サービス提供側の革新もさることながら、
ユーザーのリテラシーの向上や多様化が進み
色々なところで影響や問題が出てきているフェーズなんでしょうね。
個人的に気になったのは、こんなところです。
初音ミク
初音ミク自体がというよりは、
「初音ミク問題 」ですね。
Yahoo!やGoogleの画像検索で、
適切な検索結果が表示されないという、アレです。
情報が操作されている!なんていう憶測も飛び交ったりして、
世相を表しているような気がしました。
ホワイトプラン
音声通話定額プランで、
現在では900万件(ソフトバンク全加入者の半数以上)が契約しているとか。
なんと言っても、あの大規模プロモーションは圧巻でしたね。
ミクシィ疲れ、ミクシィ症候群
これを解消する為か、こんな機能 が先日リリースされました。
マイミクに登録しているからといって、
その人の日記が全て公開されているとは限らない。
こういうことが今後進んでいくのでしょうか。
そうなると、SNSで繋がることの価値自体が
少し変化しそうな気もします。
さて、今年も残すところあと少しです。
2008年はどんなITキーワードが登場するのでしょう。
楽しみです。
<メディアマーケティンググループ 向坂真弓>