挨拶だぞー! | らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】

挨拶だぞー!

第12章「ターニングポイント」はお終いです。 乙かれさまでつ。

いつのまにからぶどろっぷも258話かぁ。こんな長丁場に付き合ってくれてありがとな。

いつもながら、みんなには本気で感謝している。 らびゅー!



 今日はすごく長くなった。 気が遠くなる程の長文だ。

気が向いたら読んでってかんじw 適当に読み流してくれてもOKです。


近年、テレビではよくホストクラブ特集が組まれるようになった。 らぶどろっぷでも、ホスト編は関心度が高いようで、普段よりもコメント数が伸びるんだよな。 城咲仁君なんかはとうとう芸能人になってしまったね! 彼は決して「裏引き」しない優良ホストとして名が通っていただけに芸能界という新たなステージに立てたのも頷ける。


いつだったか、TVを見ていて某T店が映っていた。 その時、らぶどろっぷにも登場しているケイスケが幹部になっていて、「オラオラ営業」をしていた。 まぁ、あれはたぶん番組側の演出だとは思うんだけど、「すいぶん出世したんだなぁ」なんて私は感慨深かったんだよね。 なんせデビュー当時を知っているからさ。 で、その番組で、ドンペリコールなんてものを見せられ「ゲェ! 絶対にこんなの嫌だな!」と思わずにはいられなかったよ。 あんなもん、ホストの売り上げを上げるためのシステム以外の何物でもないぞ。 ドンペリがいくらすると思っているんだーー! じっくりと堪能させてくれよな……みたいなw


「ごっつあん! ごっつあん! ごっつあん! ごっつあん! ごっつあんです!」


などというマイクパフォーマンスされながら、ホスト達がワラワラと取り囲むような状況でドンペリを飲むだなんて、バカにしているとしか思えんだろ! 常識的に考えて(笑)


T店のY君が編み出したという、この「ドンペリコール」 うぅーーむ…… 私は唸ってしまう。

まぁY君に関しては本当に良い噂ばかりを聞くから、彼はいいやつなんだと思う。 とても心のこもった繊細なサービスをしてくれるらしいので、ホスト玄人に人気のようだね。(クラブのママとかな) 現在は自分で店を経営しているようだ。 残念ながら私はお会いしたことがないのだけど、そのうち遊びに行ってみたいと思っている。


さて、このドンペリコールにしてもそうなんだけど、私の行っていた頃のホストクラブと最近のホストクラブでは、ずいぶんと様変わりしてしまった。 まぁ10年近くの歳月が流れているわけで、変化するのも当然なんだけどさ。 私の行っていた頃はまだバブルの名残もあり、女の子は今よりもずっとずっと稼ぎやすい状況にあった。 しかし、現在のホストクラブは明らかにあの頃よりも売り上げを上げているのだ。 これは何故だろう? ホストクラブが昔よりも一般的になったというのもあるんだろうけど、どうも女の子が使う平均単価が上がっているようなのだよ。


ホストクラブでの単価なんていうのはあってないようなもの。 客は皆、見栄を張りたがる。 「あの子がいくら使ったなら私はそれ以上使う!」 とエンゲル係数さながら、ホスト係数とでもいうのか、自分の給料に対してホストクラブで使う金額のパーセンテージが驚く程高くなっているのでないかと思う。 ホストクラブは超資本主義。 女の競争心を煽るのがホストは実に上手い。 ホストクラブは未だバブル! まぁ少し前にピークを迎えたのではないかと思う。 テレビで特集なんかを組まれるようになったという事は、そろそろ末期ということ。 ブログでも株でもホストクラブでもそう。 ピークを作ってしまえば、あとは下降線を辿るというのが世の常だよな。


私が、ホストクラブはバブリーだなと思ったのには理由がある。 わりと最近、付き合いでホストクラブに行く機会があったんだよね。 らぶどろっぷのスポンサーサイトである「ほすほす」(サイドバー参照)でも見る事が出来るんだけど「CLUB REN」の連君は、な、な、な、な、なんとっ! 月の売り上げが一千万を越えているらしい。 どっひゃーーーーー! 月に一千万超えとは・・・これはまた桁違いな! と目ん玉飛び出してしまったのは言うまでもない。 一体、どの子なの?! と本人に会い、お話もしてみた。 うーん。 そうか、今時はこういう子が人気なのかぁ、という感想しか持てなかった。 顔はキムタクによく似ていたよ(ご確認あれ、たしか動画もあったと思う) しかし月の売り上げがコンスタントに1千万を超えてくるというのには心底驚いたね。 話によると今ではそういうホストが歌舞伎町には何名かいるようだ。

現役ホストの中では知名度抜群のCLUBロマンスの陽生君も歌舞伎町で見かけたことがある。 「まぁ、お人形さんみたいな男の子だこと」くらいにしか思わない自分がやや悲しかったなw 諸君、女は母になると神経システムが変わってしまうのだろうか? 二十歳やそこらの男の子を見ても、子供としか思えない。 あんなにホスト好きだったこの私が、名高いホストと話していても、全く何も感じないとは……なんたる嘆かわしきことか! 私、年とってしまったんだなぁ、と実感させられたよ(笑)


で、ホスト達がそれだけ売り上げを上げているということはだね、誰が一番おいしい思いをしているのかといえば、これは当然オーナーである。 つまり、ヒカルリュウヤがウハウハだってことなんですよ! そう考えると、やつらは本当にすごいと思う。 ホストなんてAV女優並みに回転の速い世界なわけ。 先輩からは頭を抑えられ、後輩からは追い込まれるリアル下克上。 その世界で生き残り、さらには自分の店を構えられるホストはピンもピン! 本当に一握りの人間だけなんだよ。 才能も努力もどちらもなければなれるものじゃないね。


この章では「ホスト最低! 静香かわいそー!」というコメントが大半だった。 まぁ当時は、私もそういう気持ちでいたから、みんなにもそう伝わったんだろうな。 だけど実はそうではないんだよ。 ホストが加害者で女が被害者という考え方は間違ってる。 いろんなケースがあるだろうから一概には言えないんだけど、ホストにハマる女の子というのはだいたい共通した特徴があるんだ。 正直、ハマる側の女の子に問題があるんだよね。


ホストというのは職業柄、色恋営業だって枕営業だってアリなんだもん。 それはホステスにしたって同じでしょう? 客からさ「彼氏いるの?」って聞かれて正直に「はい」なんて答える子が売れるわけないんだから。 バカ正直に何でも言えばいいってもんじゃない。 期待させて、ドキドキさせて、刺激を与えてあげる。 客はそれを望んでいるんだから。 水商売は嘘をついて夢を売るとでもいうか、まぁ詭弁かもしれないけれど、客を満足させていれば、それが対価となって返ってくる世界なんだよね。 ホスト達はちゃんと彼女達と満足させている。 ある意味では。


AV女優にしても風俗嬢にしても、そういう世界で働いている女の子達の心の闇はそれはそれは深いものだ。

トップにリンクしてある「援助交際についての考察」でも書いたとおり、自己評価が極端に低く、自己破壊的な女の子が本当に多いの。 ホスト達はそんな女の心の暗闇に差し込む一筋の光になってくれる。 客はみんな自分の身を削ってホストに金を貢いでいる。 時間も金も体力も差し出して、ホストはそれに対して一体何を与えてくれるのか? それはね、「生きている実感」なのだと私は思う。


「私、生きていてもいいの?」 ホストはこの答えを与えてくれる。

「私を必要として! 私を愛して! 私を助けて!」 ホストはそれに応えてくれる。

「ありがとう」と言ってくれる。 「愛してる」と言ってくれる。 「君だけを守りたい」とも。


それは彼女達にとって「救い」であるのだよ。

そして無意識に破滅を望んでいる女達をきっちり破滅に導いてくれるのだ。 軽いキスくらいなら、わりと簡単にしてくれるだろう。 時には静香のようにベッドインできる場合もある。 一度は自分の手に触れたと感じたものに彼女達は縋りつく。 手放したくない! 嘘だったなんて思いたくない! 欲しい! 欲しい! 欲しい! と闇雲に手を伸ばすの。 手を伸ばせば届きそうなのに、あとちょっとのところで届かない。 近づいたはずなのに、まだ手は彼に触れられない。 幻を追っていることに自分では気がつくことが出来ない。 「破滅してもいい! あなたの愛が欲しいの! そのためなら、私はなんだって出来るの!」

本当に切実なのだ。 この身が削られる感覚というのは、哀しいくらいに生きている実感を与えてくれる。 心の空洞を埋めてくれる。 そういうものがなければ彼女達はもはや生きていくことが出来ないほどに追い込まれている。 他者がいくら「だまされてるんだよ! 目を覚ましなよ!」と誠心誠意、言ったところで、そんな言葉に何の意味があるだろうか? 私も然り。 静香や瑠菜に何もしてあげられなかったではないか。 


そしてホスト達もまたプロとして我が身を切り売りしているのだと思う。


たしかに彼らが手にする収入は普通では稼ぐことが出来ないような大金だ。 だけどそれは決して楽して手に入るものではない。 ホストの世界は甘くはない。 どれ程のものを犠牲にしているか。 覚悟がなければ出来るものじゃないよ。 彼らもまたプライドのために自分の身を削って生きている。 多くのものを諦めて。


リュウヤやケイスケは、あの頃は新人だったし、けっこう無茶な営業をしていた。 でもそれは責められないと思う。 誰だって、ホストになったからには「ビッグになりたい!」という夢を持つもんだし、最初の頃は必死で客と獲得しようとするもんだよ。 今の彼らはこの頃みたいなえげつない営業は当然していないと思う。 もうそんなことをしないでも、充分、客のストックは余りある状況だろうから。 多くの伝説を打ちたて、たくさんのホストを育ててきただろう。 それは立派なことだと思うよ。 


成功するホストには2種類のタイプがある。 ヒカルもリュウヤもカリスマホストだけれど、二人は全くタイプも営業方針も違った。 ヒカルはね、その時々の状況で、一番よい方法を瞬時に判断して流れを作るタイプだった。 つまり、アドリブの天才。 ヒカルは天性のホストだ。 リュウヤに関しては、計画的で準備周到。 目的を持ち、それを実現させるために一つづつ着実に積み上げていくタイプ。 リュウヤはホストというよりは実業家タイプだね。 きっとビジネスマンとしても充分に成功できるはず。 なんというか元々感情が薄い。 自分の感情で計画がブレル事がない。 自分にも他人にも厳しいタイプに見えた。 恋愛体質ではなくて夢と目的に向かってひたすら自己実現するタイプ。 そのへんがヒカルとは違ったな。 ヒカルは感情的な人間で、そのせいでヘマすることもけっこうあった。 行き当たりばったりなんだよね。 だけど、ヘマしてもどうにでもなっちゃうのが彼の才能だったんだ。 


そんなかんじかな。 

何の断りもなく、勝手に登場してもらった彼らには感謝していますわ。(私は石原真理子か!w)



先日、十年ぶりくらいで瑠菜に会ったんだ。 オフ会に、ジイヤと一緒に来てくれたの。 うれしかった。 今は彼氏と同棲していて幸せみたいだし、まぁ、あいかわらずではあったけれど元気そうにしていたよ。

「ホスト遊びはまだしてるの?」と私が訪ねると「ロマンスの某ホストに一晩で400万使い、さすがに嫌になってやめたよ!」とあっけらかんと笑っていた! そう、本人が気がつかなきゃ結局はやめられない。 瑠菜の場合は一晩で400万使ってようやく気がついたのであろう。 高い勉強代だったかもしれないけれど、そのときにはそれがどうしても必要だったってことなんだよね。 「私のことネタにしていいからねー」と言ってくれた瑠菜。 ありがとう。 しっかり書かせてもらいました。 また遊びに行こうね。


最後に、この章のタイトルは「ターニングポイント」だったんだけど、前半はユウとの別れ、後半は静香や瑠菜との友情からホスト編へと移っていったでしょう? ユウと別れたことがターニングポイントだったわけではないの。 ユウと別れるときに、初めて、私は自分の事よりも人を思いやり、良心や自分なりの道徳というものを手に入れたんだよね。 「内なる神様を見つけたこと」 これが私のターニングポイントだったの。 それまでの私は人のことなんて何とも思っていなかった。 利用価値のある人にしか興味がなかった。 非情な人間だったよ。 彼氏には優しかったけど、それはあくまでも「この人が私を幸せにしてくれる人」という大前提があったからで、自己中心的な優しさだった。 だけど私は変わったの。 だから、静香のことを心の底から心配して、悔し涙を流したんだよね。 そして今までいかに自分が人を傷つけてきたのかということを痛感したんだ。  確かなものが何もなかった自分自身の中に一本芯が通ったかんじ。 


さてと、らぶどろっぷは、ここからが本番。 今までとは思い入れが全く違うシーンへと移り変わっていきます。長い序章がようやく終わろうとしている。 私の中で一番大切な思い出。 宝物の記憶。 頑張って書いていくぞー!次章タイトルは・・・「運命の出会い」・・・「赤い糸」・・・ うーん・・・ベタだなぁw ちょっと考えておきますね!

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