第227話 リアルイメクラ | らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】

第227話 リアルイメクラ

宝石ブルー携帯からの目次を作りました  


本文は小説です。

ここに書いてあることは全て私の過去の体験に基づいたもので、現在のことではありません。

ドラッグは法律で禁止されていますし、人生に悲惨な影響を及ぼすものであることを先にお伝えしておきます。


スピードをつかった内面への旅は

すごく興味深いものだった。


だけど

ひとたびベッドインすると

自己分析への興味や

哲学的思考なんてものは

遥か彼方に遠のいてしまう。


快楽を得ることに貪欲になり

一心不乱に互いの体を味わい尽くす。


感覚は鋭敏になり

全身に鳥肌が立つような快感が走り抜ける。


指先で軽く背中をなぞられただけで

私の身体はビクッと反応する。


やはり

スピードはSEXドラッグだ。


求めるものは

ひたすら肉体的な快楽だった。


愛と繋がった高尚な快楽なんて

正直どうでもよくなってくる。


隠されていた欲望が表出し

その欲望には歯止めがきかなくなる。


倒錯した性的幻想ばかりが育っていく。


非日常的なことを求めるようになった二人は

スピードをやる時は必ず

ラブホテルをつかうようになった。


ユウはコスプレを好み

私はそれに応えた。


セーラー服や体操着

時にはテニスウェアなどを着た。


ユウはロリコン趣味だ。


ブルマは紺とピンクの2種類を買ってきたし

テニスウェアのミニスカートから覗く

アンダースコートがお気に入りだった。


パンツは木綿で布が大きいものが好きだった。


目隠しと

ローションも必須アイテムだ。


プレイ中は

攻めと受けの役割を交互にする。


受け側が目隠しをする。


攻め側が全てアドリブで

シチュエーションを設定し

架空の役柄を演じながら

プレイを進行していく。


完全にイメクラ状態で

私達はそれにハマった。


シラフだったら

絶対に恥ずかしくて

そんなバカバカしいことできるはずないのに

スピードをすると何だって出来た。


週末にそんなことをするようになってから

2ヶ月ほどたっていた。


私より先に

ユウがスピードに依存し始めた。


抜けると不機嫌になるユウの傾向は

ますます激しくなり

スピードをやる週末のためにだけ

生きているみたいだった。


普段の生活は惰性で

覇気がなく口数も少なくなった。


ユウははっきりと

「スピードしてる時しか楽しくない」

と私に言った。


全てにおいて無気力に見えた。


喧嘩が増えた。


それでも私に

スピードを止めるという選択肢はなかった。


私は普通に日常生活をおくれていたし

抜けて鬱になるようなこともなかったから

問題を感じていなかった。



ある日

週末のスピード遊びを終え

ホテルから家に帰るまでの道のりで

事件はおこった。


ラブホテルの料金は毎回

延長だの連泊だので軽く10万円は超える。


私は惜しみなく

その料金を支払う。


ホテルを出たのは日曜日の昼で

太陽の光がキツく私は目を細めた。


生活の様々な音が耳に障る。


現実の世界が鬱陶しいと感じる。


ユウはプレイ道具が一式詰まった

ヴィトンのボストンバッグを肩から下げ

硬い表情のまま私の横を歩いている。


タクシーを拾う大通りに繋がる路地を曲がる。


ドキンと心臓が波打つ。


前から一人の警官が歩いてくる。


ジャケットの胸ポケットに入れてあった

サングラスをかける。


私はうつむき加減で歩を早めた。


その時

心臓が口からと飛び出すのではないかと思うほど暴れた。


ユウが

フラフラと警官の方に歩み寄っていく。




スピードを週末だけ使用するようになって2ヶ月。 早くもおかしなことになってきました。

ユウはスピードが切れた後の「潰れ」が酷かった。 本来は真面目な子だったから

抜けた後に罪悪感とかで鬱状態になったのかもしれないね。 本当、個人差があるんだよなぁ。


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