ここ数日、娘の感覚に変化があります。
脳の構造が変わってきているのかもしれません。
変わる前って、身体にも不調が表れます。また、身体が上手く動かせない、つまり脳の神経細胞の繋がりが悪いとか、頭痛とかもあります。
脳は生涯に渡って発達するんです。娘のようにASDあって生き辛さを抱えていても発達することで軽くなると思われます。
ただし、発達して変化があるとそこから適応するまで不安定になります。自閉症のドナさんがこの過程では履きなれない靴を履くようだと本に書いていました。そして、自分と社会の懸け橋になるぬいぐるみが必要だったようです。
娘にこのような変化が訪れたのは、薬の服用以外に、腸内環境を整え、脳の炎症を抑制し、運動などで身体的なアプローチをして自律神経を整えたからだと思います。運動は腸内細菌を変化させる働きもあるようです。
例えば、がんサバイバーで運動を継続している人達の再発率が低いのは腸内細菌が変化して身体の炎症を抑制し、免疫細胞も活性化させているからではないかと思っています。
炎症の抑制が大切なのは、脳科学の本にも書いてありますが、脳の炎症で正常な神経細胞がつくれなくなる?という仮説で実験をしていて、炎症シグナルを亢進させると幻聴が聞こえているような脳活動パターンを示すようです。
娘の変化についてはわたしはASDではないのでよくわからないのですが、いつもよりも疲れない、
外が怖いと思うことが少し軽くなった。自分は定型発達の感覚がわからないけどもし今の変化がそれに近いのなら生きることが楽なんだなあと思う。
17歳でメンタルクリニックで幻聴があることでロナセンを服用し、その後断薬、数年後再服用で少量のリチウムとリボトリール、漢方薬を服用して落ち着いてきました。まだまだ回復途中で問題はありますが、良い方向に向かっていると感じています。
オリバー・サックス博士の患者の経過をみていると治療から5年ぐらいではあまり変化はないけど、10年すると驚くほど脳が発達して脳障害で困難を抱えていた人でも上手く適応している人たちがいます。
娘も治療を始めて10年過ぎたし、あと数年で自立出来たらいいなあと希望を持っています。
わたしの乳がんもいまのところ再発していなくて何とかなっているのであと10年ぐらい頑張れるかな?
以前、ブログでも記事を書いたけど加藤忠史先生の「心の病」の脳科学という本はとても役に立つ内容になっているので是非読んでほしいなあと思います。P129では薬を使わない治療法の開発を目指すことが書かれています。腸内環境と睡眠についてです。是非この部分だけでも理解して取り組む価値があると思っています。すぐに良くなるわけではありませんし、根気が要りますがだからこそ始めてほしいです。