今日は毛皮を扱う上での色々なお道具について書いてみます。
まず、毛皮用のミシンというものがあります。
毛皮用のミシンはイギリス製やイタリア製が主流ですが、これは日本製でオーダーで作って貰った物です。
針が前から眼の前に飛び出てくる作りになっていて、初めてミシンを触った時は怖かったです。
次は毛皮専門のカッター。
ドイツ製で、刃もドイツ製になっています。物凄い切れ味なので、手を切っても瞬間は
あまり、痛く感じません。
最初、刃を変えるのが怖くて・・怖くて・・。スタッフにも手袋着用で変えてね!と言っていましたが、
今では、素手でどんどん変えられるようになっています(*^▽^*)
次は毛皮専門の三角針です。
普通の針と違い、先端が三角になっていてオイルが塗ってあります。
これも番手があり、細い針は「まつり用」に使用し、太い番手の針は毛皮をざくざく縫う時に使います。
この針が手に刺さると・・頭の先にずーーんと来る感じがあります。
痛い!です。
最後に手縫い用の糸のご紹介です。
アメリカ製のWAXが付いている糸です。
以前、超有名紳士服店の職人さんが
ご来店され、仕事の話になった時、この糸をお見せしましたら、「さすが!ですね」と
お褒め頂きました。
超有名紳士服店では、手縫いの際、糸にロウを塗るそうです。糸が「よらない」ようにする為です。
この糸は元もと糸自体にWAXが付いており、「よりません」
また、毛皮をしっかり止めることができます。
普通の糸ですと、毛皮にきちんとおボタンが付きません。
因みに・・・この糸のお値段は普通の糸の100倍するのではないか・・と思います。
当アトリエ&SHOPのスタッフは全員この大道具&小道具を使用することができます。
(もちろん、腕に差はございますが・・・)
末筆ながら、私も取りあえず、出来ます!(汗)