クワイエットルームにようこそ | Fruits of Serendipity

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marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。

2週間前に観ましたよ(最近2週間前って書き出し多いね、2週間前ブームか自分)、

キャバレー 』につづく”秋の松尾ちゃん祭り ”のもうひとつを!


『クワイエットルームにようこそ』

http://www.quietroom-movie.com/


小説 も読んでいたのでストーリーは分かってはいたのですが、

映画、すごく面白かったです!!


何より作者自身の監督による映画なのでまぁ作品とのブレなどは当然ないのですが

その分”クワイエットルーム”がどう描かれるの?とか

気になるキャストはどんな感じなの?とかが気になっており、

原作呼んでいる分冷静に、じっくり見ようと思ったのですが、

2回ほど、泣いてしまいました。


正直、「泣ける」ような映画ではなくて、小説よりも「笑い」の要素がぐっと大きくなっていたこともあり、

泣いた人はあんまりいないんじゃないかと思うのですが・・・


クドカンで1回、

蒼井優ちゃんで1回、

泣きました。


1回目は、鉄雄(クドカン)が最初に明日香(内田有紀)を迎えにきて

「死ななくて良かったぁぁぁ~」と半ケツ状態で泣き崩れるところ。

2回目は、後半の、ミキ(蒼井優)に明日香がトイレで会うシーン。


小説では泣かなかったのに、映画で泣く。

これは紛れもなくこの2人が、特に蒼井優ちゃんが

上手いから、かと思います。


蒼井優ちゃんは最強です。

いまさら気がついてしまってとっても遅いのですが、若手女優ではダントツに素晴らしいと思います。

白TSUBAKIのCMでも、蒼井優ちゃんのときだけテレビの前でかたまっちゃうもの、

可愛すぎて。ねー。



個人的には、脇キャストの配役も最高でした。

私の心の師匠というか、心の父親と思っている川勝さんが旅館の板前さん役で

まさかのドアップカットがあってびっくり&嬉しかったり、

医者役の庵野監督の流血のしかたがひどすぎて大爆笑だったり、

別れた夫役の塚本晋也さんが本当に気持ち悪くて素晴らしかったり。

平岩紙ちゃんは結構重要なナース役でたくさん出てて良かったです。


笑っちゃうぐらいに豪華というか凝った脇キャスト配役といい、

ありえないようなレクリエーションでのダンスの上手さといい、

明日香と鉄雄の部屋のリアルな生活感や、マトリョーシカのやりすぎな演出といい。

私には大好物で、大満足な映画でした。




原作読んで嫌いじゃなかった方や、キャストのなかに好きな人がいたり、

ちょっと病んだオンナノコ好きな方は観たほうがいいと思います。

というか、松尾ちゃん大復活祭なので気になってる人は映画館に早歩きです。

どんだけの大復活ぶりなんですか本当にもう。

よっぽどー(『キャバレー』ネタ)ですよ。