また素晴らしい偶然に出会った土曜日。 | Fruits of Serendipity

Fruits of Serendipity

marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。


私が「偶然」という言葉を気にかけるようになったのは
ある一人の音楽家についての講義を受けてからです。


その音楽家とは、ヤン富田さん。


一つ前のエントリであげた高田漣さんと同じく、
エビス<ザ ホップ>のCM に小山田圭吾さんと一緒に出ていらっしゃいます。


私が敬愛するエディターの川勝正幸さんの2001年の東京大学ポップゼミで
ヤン富田氏がテーマになった会があり、その会の特別ゲストとして
ヤン富田氏ご本人がいらしたのであります。


ヤンさんのキーワードには「必然性のある偶然」というものが良く出てきます。
不思議な偶然を捕らえたとき音楽が輝きを放つとして、その偶然を積極的に
作り出そうとして追求されるヤンさんのお姿に、私は衝撃を受けました。
たとえば、プリペアド・レコード(アナログ盤を任意の数にカットし、
ランダムに繋ぎ合わせたレコード)という面白い試みなど。


それから私は「偶然」という言葉を気にするようになりました。

そして、他にも私の好きな方々が偶然という言葉を使っているのを見聞きし、

それらからヒントを得てつけたブログタイトルが

”偶然幸運に出会う能力”=「Serendipity」というワケです。



そこで、本題。



ちょうど1ヶ月前に青山のふぐ料理屋さんで出合ったお客さんと、
土曜日、ジャズを聴きながらお食事をしました。


そこに至るには、いくつかの偶然のつみかさなりがありました。


先月会社の達成会で行くことになった青山のふぐ料理屋さんが
大学時代にアルバイトでお世話になった板前さんが働いているところだった、という素敵な偶然と。
元のお店の常連さんが、板前さんに会いにその日初めてお店にいらしていた、という素敵な偶然と。
その常連さんが私のことを板前さんの姪っ子だと思っていた、という素敵な勘違いと。


そんないくつかの偶然と勘違いが合わさって
初めて土曜日の会があったのだなぁと思うと、
偶然って面白いなぁと思うのです。



そのお方は今では会社を引退していらっしゃり、幾分時間があるとのことで

ブログでも書きはじめようかとおっしゃっていましたので
アメーバブログをプッシュしておきました。


もともと出版のお仕事をずっとされていた方なので、

相当面白いブログになりそうで大変楽しみです。
そのお方のブログタイトルがなんとも素敵なのですが、
その方にしてみれば私のタイトルは流行言葉でひねりがないとのこと・・・確かに。
でも、ひねりが無い=単純というのも私のパーソナリティだから、
それはそれでいいのだろうと思います。


また素敵な偶然に出会うには

素敵な偶然に出会うまでのきっかけがある。


ヤンさんのように、そのきっかけ作りを追及するのも、ひとつの生き方かもしれません。


ヤン富田
ミュージック・フォー・アストロ・エイジ
ヤン富田
素晴らしい偶然を求めて