悪性中皮腫の治療法がよくわかっていない医師のために | ぶーぶーとダディ
うちの近所のGP(一般医)達がそうであったように、たとえ医師であっても、肺癌をよくしっていても、胸の手術を何例もしていても、『悪性中皮腫』について熟知している医師というのは、ほとんどいないのではないでしょうか。こちらの医師でも、癌専門医でない限り、中皮腫という名前と、胸水が溜まること、胸膜が肥厚することなどは知っていても、実際の病気の最新ニュースを知っている人はいません。使っている薬を説明しても、「中皮腫」はあまりわからないから・・・と言われる始末です。今回、中皮腫専門のチームがあり、その治療に自信を持つ、フロリダのモフィット癌センターの医師が、悪性中皮腫の十分な知識がない医療者を対象に、電話とネットを使ったセミナーを行うようです。

日本には大・中・小と規模の違う病院がたくさん、あちこちにあります。そして、病院のレベルも質も、目的も様々。病院を選ぶ患者側は、しっかりと見極めて選ばなければならないという、やっかいなことにもなっているように感じます。癌の専門病院は混みあっていることがほとんどで、診てもらうには何ヶ月も待たなければならないなどの不便さもあるのではないでしょうか。だからこそ、日本でも、中皮腫を専門でみておられる医師の方々が、このモフィット癌センターの様に、他の医師や、中皮腫治療の経験がない、医師をはじめとする医療関係者に、気軽に参加できる形でのセミナーを開いて下されば、今後増えるだろうと予測される中皮腫患者への救いにもつながるのではないでしょうか。私が全く知らないだけで、そういうのは既に実施されているのかもしれませんが・・・
とにかく、↓がその記事の一部の意訳です。


悪性中皮腫治療の指導的な役割を担うモフィット癌センター

この、攻撃的な、治療法のない、珍しい病気ー『悪性中皮腫』ーを、運命と諦めて受け入れてしまうのは、もう止めなくてはいけない。そして、それは患者だけに言えるのではありません。

多くの医療者も立ち上がらなければいけません。彼らの多くは、悪性中皮腫を、年に1-2例みる程度で、そして、往往にして、近年の治療の進歩にさえ気付いていない、あるいは、よくわかっていません。

「未だに、この病気には全く希望はないと、(医療者の間でさえ)最初から諦めきった態度がみられます」と、フロリダ州タンパのモフィット癌センター、悪性中皮腫プログラムの責任者である、放射線腫瘍医のクレイグ・スティーブンス医師は言います。「しかし、最早、それは正しくない考えなのです。私は、皆さんに、希望があるという事を知ってほしいのです。」

彼のメッセージを伝えるために、来る8月14日の午後1時より、電話とインターネットを使った「最新中皮腫治療と研究」についてのカンファレンスが行われます。これは、この複雑な病気について、もっと学びたいと望む医療関係者を対象としています。

「肺と胸部腫瘍の教育プログラム」の一環として、このウェブセミナーが用意されています。
参加希望者は、Emailか電話で申し込みができます。
(念のため→(latte@moffitt.org) or by phone at (813) 745-6438. )
これは、特別に、たまに中皮腫患者を診るが、専門ではなく、どうしたらいいのかわからないという医師、医療関係者のためにデザインされています。

「この癌を治療するには、この癌自体が攻撃的であるように、医師もまた攻撃的に仕掛けなくてはなりません。もし、攻撃的になれないならば、良い結果はもたらされないでしょう。」
Byクレイグ・スティーブンス医師

ちなみに、この日は夫のホバース医師の定期診察日。この金曜日に受ける予定のCT検査の結果を聞きに行く日です。もう、すでに緊張しています


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