こんばんは(^ ^)

随分ご無沙汰しておりました。
久しぶりの更新です。
読んで頂いてありがとうございます。

先日、一本の電話が入りました。
それは「佐賀市内では、コーディネートレッスンされていませんか? 」という問合せで、理由を聞くと、昨年吉野ケ里駅に自分の器を沢山並べて、観光客の方に見て頂いたのだけど、今年は、有田400年でもあるので、駅のコミュ二ティホールにテーブルコーディネートを10人分作って飾りたいのだけれど、全く初めての事でどうしたら良いのか解らないという内容でした。

話を聞いていくと、器への熱い想いと、全国から色んな人が来るので是非、有田焼を有田以外の所でも見て欲しい!全てボランティアでやっているという事でした。
テーマだけは決めていて、季節柄『端午の節句』ということでした。

話していくうちに、素晴らしい志をお持ち方だな~と感激してしまい、即座に、ご依頼内容を整理してみました。

コーディネート教室に通いたい→佐賀市内の先生を紹介する事も可能→しかし開催期までに時間がない→通常のレッスンでは、いきなりの実践はないので到底間に合わない。

と判断し、こうしてお電話を頂いたのも何かの縁。そして、何より先方の強い想いに心動かされ、

「私が行きますから、先ず会場と手持ちの器を見せて下さい。時間がないのでそこから可能な事を一緒に考えましょう!」とお伝えしました。

その約束の日が今日でした。

お会いした彼女(大先輩に彼女とは失礼ですが)は、思っていた通りの誠実な方でした。

先ずは二人で会場と展示するテーブルのサイズや位置関係を整理し、その後、御自宅へ伺いました。

旦那さんもいらして、居間で3人でおしゃべりをしながら器を見ながら、一つづつ疑問を解決していきました。

器のコレクションは、全て香蘭社でした。
圧巻のコレクション!

今回は、10枚揃えた器でコーディネートしたいとのこと。
山帰来の柄です。実は冬のイメージですが、山帰来の花は今の時期なので問題ありません。
因みに手に持っている器は使用しません。

{77F3390F-C16E-4F3A-9560-E220E531EB31}

8メートルもあるペパーミントグリーンのテーブルクロスをお持ちのようなので、それに紺色のランチョンマットを合わせるという事に決定しました。

{9C5F81CF-FEF6-48C4-AECA-17CC59B0A653}

それから、キッチンの食器棚を見せて頂きました。

実は、このお宅訪問ならぬ食器棚訪問!

これが一番、その方の食器の趣味嗜好を測り知るのに重要で、実践的なアドバイスをしやすいのです!!

香蘭社製のものでギッシリ詰まった食器棚。

{EB5B820A-FA46-48A2-AEEB-9432AE108FD4}

{7D7F38E1-3C75-4B95-90BE-E217F2861C63}

ひとつひとつ、取り出しては器への想いを語って頂きました。

中でも、この菊柄の蓋付きの可愛いこと。
お母様との思い出が沢山つまっていると仰っていました。

{53019091-C261-42A8-B4CE-269EC829A7BA}

{306EEDE6-C70E-4B1B-8781-3343AADDA99D}

昔の香蘭社、柄のモダンなこと。
とっても可愛らしくて、手にスッポリと持ちやすいサイズ感も抜群です。

随分昔のもので、銘も素朴で今ではなかなか見かけないものでした。

{95AFE53D-56A5-4425-B729-693640A3868C}

{9BC01E1F-E896-4169-93DD-E39053A53822}


佐賀新聞に取り上げられたという記事をみせて頂きました。

{CB92F729-4D41-4E0F-9A16-2569F34F2D7B}

そうして、色んなお話を伺いました。

旦那さまも、傍で一緒に奥様の思いをサポートされていました。

私はいつも、業界に関わる人間とばかり接して仕事をしていると気付かないこと、ビジネスとしてのコーディネートをしている中で、ついつい忘れてしまったいた事、

そんな事を、ご夫婦と話す中で、私自身が考えさせられる一日になりました。

彼女へお伝えしたことは、

先ずは、カラーコーディネートを徹底させること。
今あるもの、ペパーミントグリーンのクロス、
紺色のマットに差し色として、菖蒲の花の紫を足すこと。
ボランティアなので、お金を使わないコーディネートの為に箸袋を手作りすること、

兜と、お花は粘土細工の作家さんに作って頂き
コラボレーションされるということだったので、
今日決定した器を見せて、インスピレーションで合うものを製作して頂きバランスをとること。

空間、
連続性、島を作るディスプレイ
調整をする。

基本的なコーディネートの手法など、今考えうることを全てお伝えしてきました。

直ぐに、ご理解頂き、
半月位、思い悩んでいた気分が晴れました!勇気を出して先生に連絡して良かった!と喜んで頂きました。

お役に立てたなら、本当に嬉しいです。

旦那さまは、退職後に急に目覚めたんですよ~と奥様の事を言ってらっしゃいましたが、

キラキラと一生懸命に企画を考える奥様を見つめる姿は、まさに理想の夫婦でした。

お孫さんにも、香蘭社の器で食事をさせているとのこと。母から、自分、そして娘、孫へ。

そこには、リアルな日常の中で、
有田焼を本当に大切に、未来へ繋いでいく姿がありました。

これこそが、私たちがテーマにしていることです。

本当に、よい勉強をさせて頂きました。
ありがとうございました。

*コーディネートにお悩みの女性達へ

貴女の御自宅の食器棚も見せて頂けませんか?

●どの器をどんな時に使えばよいのか?
●色んな使い方が知りたい?
●うちにあるものに合うものを買い足したい。

など、食器棚を拝見することにより的確なアドバイスをすることが可能になります。
お洋服のクローゼットを拝見してコーディネートを考えるのと同じことです。
出番のない器が、実は良い仕事をしてくれることがありますよ(笑)

どんな相談も、お気軽にどうぞ。


ご縁に感謝。

日々是好日、
毎日が一番佳い日でありますように。